とあるカワウソのつぶやき。

四月は君の嘘が大好きなカワウソ。好きな漫画やアニメについて語るブログです。

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実写版「あの花」から「四月は君の嘘」映画の内容を予想してみる

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」実写ドラマが昨日放映されました。その感想をちょこちょこと。その実写化から、来年公開を控える「四月は君の嘘」映画の内容を予想してみます。どちらの作品とも、物語の核心に触れるので、ネタバレ注意です。

実写版あの花は「意外とアリ」

「この実写化は意外とアリだな」と感じました。というのも、俳優のみなさんの演技が本当に良かった。必死な若手キャスト陣と、それを支えるベテラン俳優という構成。

小日向さんなんて、もう再現度高すぎでしょ。あれだけでも実写化見る価値アリ。じんたんとあなるを見送るときに「あなるちゃん!よろしくね!」と言うシーンには吹いた。ゴールデンタイムで「あなる」を連呼するドラマが今までにあっただろうか…

個人的にいちばん高まったのは、水瀬いのりさんが登場したシーンですね!
あぁ^〜心がぴょんぴょんするんじゃぁ^〜
カフェの店員さん役で、スクランブルエッグを運ぶ…そして、彼女のバックには「心が叫びたがってるんだ。」のポスター!宣伝ばっちりです。

内容に関しては、アニメの名シーンを切ってくっつけた印象を受けました。展開早すぎ。各キャラの掘り下げや、大事なシーンに至るまでの過程がすっ飛ばされていて、何だかもったいないなあ。2時間という尺の制限上、仕方ないのでしょうね。

アニメを全く見てない人はどういう風に感じたのか気になります。まったく話を知らない状態見て、理解できたのか、感動できたのか。ストーリーを知っていた身としては、矢継ぎ早な展開でも何とかついていけましたが…。ある種アニメと実写の違う点を探す楽しみもありましたね。

実写版あの花を素直に楽しめたのは、僕があの花ガチ勢じゃなかったからかもしれません。実写とアニメは別物だと捉えて、冷静に鑑賞できました。Twitterでは、TLがあの花で埋まる埋まる。非難囂々かと思いきや、肯定的な意見も多くあった気がします。

実写版での変更点

実写版はアニメと、漫画版、小説版もベースにしているようで、異なる点がいくつかありました。∞とか何それ?状態。そもそもめんまが黒髪じゃない。

いちばんの変更点は、めんまからの手紙の内容。そこ変える?変えちゃだめなとこでは?じんたんへは手紙が2枚にわたっていて…。消えかけのめんまが必死に書いたんだよね、うん。

実写はアニメを超えられない

泣ける泣けると煽りまくっていたあの花実写化では、まったく泣けませんでした。secret baseの多用や、あからさまにBGMで「ここが泣き所!」と示されている気がして、冷めてしまい…。

実写版を見たあとに、アニメの最終話を見返したら涙がボロボロ流れて止まりませんでした。お互いの本音をぶつけあって、いつの間にかまたあだ名で呼び合う超平和バスターズの姿に泣き、めんまからのみんなへの手紙、最後のめんまを見つけるシーンで泣きとティッシュが何枚あっても足りず。

何が違うのかと考えたときに思いついたのが「積み重ね」と「アニメの印象の強さ」かなと。「めんまの願い」を叶えるために、超平和バスターズが再び力を合わせていく過程で、各キャラの掘り下げが行なわれてきました。その積み重ねがあったからこそ、最終話の大きな感動を生みました。

全11話で描いたものを、2時間に収めるのは、到底不可能。実写ドラマでアニメと同じくらい、もしくはそれ以上の時間をかけていたなら…。

「アニメの印象の強さ」は、言わずもがな。茅野さんのめんまを始めとして、各キャラはやっぱりアニメの声優さんの印象が強すぎるんですよね。アニメが良い作品であればあるほど、実写化へのハードルは上がりますし、「茅野さん以外がめんまを演じるなんてありえない!」という人の気持ちも分かります。

「四月は君の嘘」の実写化について

9/4に実写映画化が発表された四月は君の嘘。 

あの花との共通点は、「ノイタミナ枠の作品」、「泣ける」、そして「手紙」。あの花実写版を見て、君嘘の実写化への不安がますます大きくなりました…。アニメ全22話、原作全44話を2時間程でまとめるのは、あの花実写化からも、明らかに不可能。エピソードの削減、改変は避けられません。


今のところ判明している変更点は、公生たちの年齢設定が中学3年→高校2年に変えられていること。公生の進路に関するエピソード、椿との絡みは削られる予感。

演奏シーンはどうなる?

四月は君の嘘といえば、演奏シーンが欠かせません。2時間で、かをりと公生の関係に焦点が当てられると仮定して、

・藤和コンクール1次予選でのかをりの演奏
・藤和コンクール2次予選で公生とかをりの演奏(アゲイン!)
・毎報音楽コンクールでの公生の演奏
・東日本ピアノコンクールでの公生最後の演奏

はどんなに物語が改変されようと、描かれる演奏シーンでしょう。どの演奏も外せないのですが、これらは特に。可能性としては、◎。

ただ、公生の最後の演奏に関しては、他の登場人物がどれだけ描かれるのかによって再現度が変わりそうです。みんなのおかげで、今の自分がいるという公生の言葉の重みが、違ってくるんじゃないかと。

次に、可能性◯、あってほしいけど、もしかしたらなくなるかもという予想。

・ガラコンで公生がひとり「愛の悲しみ」を演奏し、母親と「お別れ」するシーン
母親の愛を感じ、涙せずにはいられない、君嘘屈指の名エピソード。

実写化で公生のトラウマが改変されるのもありえると考えていて。大きな舞台での失敗、のような。そんなの最悪な改変ですけど。毎報音楽コンクールで、かをりのおかげで自分はまた弾けるようになったと公生が自覚し、トラウマを乗り越える展開になってもおかしくない。

もしそうなった場合には、「愛の悲しみ」、母親のエピソードはまるっと削られてしまうかもしれないなあ。このエピソードが消えたら、紘子さんも消えてしまうのでは…。

続いて可能性△、ない可能性の方が高いかな…レベル。

・毎報音楽コンクールでの絵見、武士の演奏
・東日本ピアノコンクールでの演奏で武士が自身のヒーローだった公生と「お別れ」するシーン

そもそも、武士と絵見は出るのか問題。出たとして、ちゃんとピアノをきっちり弾ける俳優がキャスティングされるのか問題。毎報コンクールでは、絵見と武士の演奏が、公生に刺激を与えます。公生にとっても、物語的にも重要な役割を果たすふたりのライバル。

削れねーよ、削れねーよなと思いますが、公生とかをりに焦点をあてるなら、削られるのもやむなしか。

・くる学祭での公生と凪の連弾
そもそも、凪は出るのか問題。かをりが病で入院してから物語をかき回す役目をしていた凪。彼女の葛藤や苦しみ、それを乗り越え成長する姿が描かれる連弾のエピソード。生きることを諦めていたかをりを突き動かす原動力となる演奏です。

こちらも、削るには惜しいエピソード。だけど、絵見、武士と同じ理由で△に。

かをりの「手紙」の内容は?

公生への気持ち、かをりがついた「嘘」の内容が明かされる。この手紙の内容だけは、変えてほしくないと、声を大にして言いたい。日常のささいなシーンに触れる部分は、映画でどこまで描かれるのかによる。

かをりの死が既定路線ではなくって、物語を根底から覆しかねない生存ENDもある…?公生の最後の演奏が届いて、奇跡が…みたいな。踏切の向こうから現れるのが、椿じゃなくてかをり、とか。陳腐ですね…。陳腐です。

妙な改変はいらないので、そのまま再現お願いします!お願いします!

さいごに

どんな形で実写化されようと、映画を観に行くのは間違いないです。褒めるにしろ、叩くにしろ、観ないことには始まりません。この予想がどこまで当たっているのか、楽しみ。ずいぶん悲観的な予想をしたので、外れる方が、むしろ嬉しい。外れに外れてたら笑い飛ばしてやってください。