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心がほっこり、優しくなれる小説。『晴追町には、ひまりさんがいる。恋と花火と図書館王子』

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ひまりさんシリーズ第2弾『晴追町には、ひまりさんがいる。恋と花火と図書館王子』の感想!ひまりさんシリーズに出会えて、幸せ。この本に出会えてよかったと思える瞬間があるからこそ、読書はやめらんない!

「お犬さま」の伝承が残る晴追町に、新しい季節がやってくる。朗らかな人妻ひまりさんと、旦那さまの有海さん、彼女に恋する春近くんは、町に起こる優しい謎を解きほぐしていく。

8月には、花火大会の目玉の花火消失事件。

9月には、電話ボックス落書き事件。

10月には、町のアイドル・図書館王子の秘められた想い。

11月には、晴追町に引っ越してきた少年と、その母親にまつわる謎。

晴追町の謎は、人々が、大切なものを想う気持ちから生まれている。それはとてもとても美しいもので。読んでいるこちらが眩しくて目をつむってしまうくらいに。

季節を経るごとに、春近くんとひまりさんの距離も少しずつ近づいたり、離れたり。会えなくとも、有海さんを一途に想うひまりさんを見て、どうしようもない気持ちになってしまう春近くんの気持ちがすごく分かる。

大切なものを見失ってしまった春近くんに、ひまりさんがかけた言葉がとても印象に残っている。

「大切なものがほこりをかぶって埋もれてしまうのも、淋しいです。だからときどき、お掃除してあげるのも必要だと思うんです。ほこりや汚れを丁寧に落としてあげて……それでも、ちゃんと一番大事な部分は、きれいに磨かれて、残っているはずですから」

 

「本当に大切なものは目に見えない」と『星の王子さま』のなかで、サン=テグジュペリは説いたけれど。日々を過ごしていくなかで、大切なものが見えなくなってしまうときもあるだろう。

そんなときには、この小説が、ひまりさんが心を洗ってきれいにしてくれるはず。なにげない1日でも、大切な1日なんだと思わせてくれる。心がほっこり、優しい気持ちになれる作品。

ものすごく続きが気になる引きで、今作は幕を閉じたのですが……。続編が待ちきれない!生殺しだよ、野村美月先生!

晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子 (講談社タイガ)

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