【俺ガイル】もうひとつの物語『another』完結!比企谷八幡のラブコメはまちがってない!
俺ガイルanother読み終えました。2015年6月から足掛け10ヶ月。彼と、彼女と、彼女が紡ぐもうひとつの物語、グランドフィナーレ!
比企谷八幡の青春ラブコメはまちがってない!まちがってないんだよ!
俺ガイルanotherって何なのん?
感想を綴る前に、anotherの簡単な説明をば。アニメ『続』の円盤第1巻に付属の『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(a)』から始まる、俺ガイルのもうひとつの物語。
原作と同じ時間軸ながらも、節々の展開が違うパラレルワールドという訳です。原作者が描くパラレルとか幸せすぎんだろ。
「あ!ここの展開ちょっと違う!」なんて発見も、楽しみのひとつかと。anotherを読んだあとには、本編を読み返したくなる。一度で二度おいしい物語となっております。
(a)、(n)、(o)、(t)、(h)、(e)、(r)の全7巻。それぞれ100ページもいかないくらいのボリュームですが、最終巻はなんと240ページ!
原作1冊分とほぼ変わらないとは。わたりん本気出しすぎ。12巻が1年近く出ないのも頷ける。
anotherで描かれるのは本編の冬休み以降だから10巻〜かな。ちょっと原作出てなさすぎて記憶がおぼろげ…
本編と何が違うのん?
anotherでも雪ノ下雪乃は相変わらずクーデレだし、由比ヶ浜結衣はアホ可愛いし、一色いろはやっぱりあざとい。
葉山隼人はイケメンだし、戸部翔はうざいけど憎めないいいやつだし、三浦優美子はあーし感たっぷりだし、海老名姫菜は腐女子全開。川なんとかさんは相変わらず名前を覚えてもらえない。
個性あふれるキャラたちに違いはない。時折突っ込まれるパロディや、原作者の叫びがチラリと見えるのも変わらない。
本編との大きな違いは、比企谷八幡が目を背け続けてきた問題に「答え」を出すこと。比企谷八幡が、ふたりからひとりを選ぶこと。
本編よりもにやにや成分多めのanotherの感想は、以下!
比企谷八幡の青春ラブコメはまちがってない!
さて、やっと感想へ。最終巻(r)メインとなります。ちょいとネタバレも含むので、読んでない人はご注意を。
前巻(e)では、マラソン大会で怪我をした八幡を彼女が手当してくれたんですよね。
不器用ながらも健気な彼女に、胸がぐっときた。「痛くない」とやせ我慢する八幡に肩を貸して、密着状態で歩き出したところまでが描かれる。
比企谷八幡爆発しろ!と思わず叫びたくなることうけあい。
最終巻(r)では周囲の目を気にしつつ歩くふたり、愛しきバレンタイデーイベント、そしてディスティニーシーでの八幡と彼女のデートへ。
冒頭、写真撮影で距離感にとまどう二人とかね、もうニヤニヤしっぱなしなわけです。はー、こんな青春過ごしてみたかった。
途中、八幡のコートの右ポケットに手を突っ込む彼女。「これなら、あったかい、かも……」と耳まで真っ赤にして呟くのが可愛すぎる!
君の冷えた左手を〜♩ってスノースマイルかよ、 BUMPかよ。ボーカルの藤原さんが千葉出身なのは初めて知った。どこまでいっても、千葉ネタは健在のようで。
そのあと「寒いからな」と言い訳しながら手をつなぐ八幡がほほえましい。
あれれ、なんだかベタ甘な恋愛小説を読んでいるような気分になってきたぞ。いいぞ!もっといちゃいちゃしろ!!
八幡が出した「答え」
そのあともぐるぐるとアトラクションを回り、あっという間に夜を迎える。夜空を彩る花火。美しい彼女の横顔。ロマンティック!
「……今度は、お礼じゃないよ」と彼女はクッキーを八幡に渡す。彼女なりにあがいて、迷って、悩んで出した答え。彼女の気持ち。俺ガイルの物語が始まった、最初の依頼を思い出すなあ。
「そういう関係とか、そういうのの正しい呼び方が見つかんなくてさ、それに名前をつけたらたぶん何か違うものになるような気がしてるんだ」
「……だから、どんな言い方しても、たぶん、まちがってるんだと思う」
八幡らしいっちゃ八幡らしい答えを返す。はっきりしろよ、バカヤロー!
あいまいな態度を見せる彼に、彼女は「待たないよ」と。
「待たないで、……こっちから行くの」
この台詞をここぞというシーンで使うところはさすが。シビれるよ、渡先生!
不器用ながらも、想いを確かめ合ったふたりが、とある「約束」をしたところで、物語は了。
枕バンバンしながらニヤニヤして読めるまである。どストレートなラブコメを見せつけられた気分だよ!
ありがとう俺ガイル!ありがとう渡先生!anotherのアニメ化も待ってます!
原作の展開はどうなる?
ひとつルートを回収したということは、原作は……。
もうひとりの彼女は、anotherでは自分の気持ちを押し殺して、親友を送り出した。彼女らしいといえば、らしいのだけれど、胸が苦しくなる。
こんがらがった三人の関係がどうなるのか。八幡の求めた「本物」は手に入るのか。
原作も鋭意制作中とのことなので、12巻の情報を待ちましょうか。物語が続いてほしいとは思いつつ、12巻で完結する予感がしています。
この予感が外れることを祈って。
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