【甲鉄城のカバネリ】1話〜3話 感想「ダークヒーロー、見参」
『甲鉄城のカバネリ』1話〜3話の感想。「カバネ」という未知の脅威が支配するダークな世界観に引き込まれる。血の匂いとダークな世界にはEGOISTさんの楽曲がぴったり合うね。
1話「この主人公は狂ってる」
人々が住む「駅」の存在。未知の脅威「カバネ」の存在。線路を走る「甲鉄城」の存在。世界観がじょじょに明らかになっていく。
主人公の生駒は、一介の整備士なれど、英雄になりたがっている男。カバネを独自に研究し、彼らを倒す技術「ツラヌキ筒」を開発した。天才じゃね?この男。
今後のキーパーソンになりそうな菖蒲さま、無名ちゃんも登場。謎多き無名ちゃんの魅力に取り憑かれた人も少なくないのでは。
生駒が住む駅に突如として現れるカバネたち。人々は襲われ、火の海に。カバネに襲われる人々を見て、カバネを引き付けるために腕を切りつける生駒!尋常じゃない覚悟ぜよ。
ツラヌキ筒発射!見事カバネを倒すのに成功する。見事!カバネを倒し、ひと段落と思いきや。噛まれたところから侵食が始まっている。うわああああああ!!!
「ウイルスが脳に届かなけば大丈夫」と腕を縛り、自らの首まで器械で縛り上げる。狂ってる、狂ってるよ彼ァ!
2話「人とカバネのはざまにある者」
なんとかカバネにならずに済んだ生駒。そこへ友人の逞生が現れる。逞生はいったんは噛まれた生駒を見てギョッとしたけど、彼が生きてるのを素直によろこんでくれるいい友人だなあ。
カバネをばっさばっさ倒し、逃げ道を切り拓く無名。
圧倒的な力と、12歳とは思えないプロポーション。何かあるな、こりゃ。戦い疲れて、すやすやと眠る彼女の顔に表れる痣。
もしや彼女は…。
甲鉄城に乗り込んだものの、カバネの光る心臓を持つことがバレて迫害される生駒。来栖に銃で打たれ、甲鉄城の外へ。主人公に容赦ないアニメだよ、まったく。
甲鉄城の行く手を阻むは、多数のカバネたち。そのなかには菖蒲の父の姿も。親方様、ダメだったか…。他のカバネと一緒に彼を踏み潰し、進んでいく。あゝ、無情。カバネになってしまったら救う術はないのだろうか。
駅の外に出ようとするも、切り替え棒に何かが挟まって動かない様子。挟まってるのはよりによって、親方様。どこまでも傷口をえぐってくる。
このままじゃ跳ね橋が下りない。そんなピンチに現れたのは生駒!見捨てられても、どうしようもなくても、彼はカバネを倒し続ける。
「見捨てたやつに助けられた記憶をずっと抱えて生きていけ!」
主人公の吐く台詞とは思えない。吐き棄てるが、甲鉄城が去っていくときには、涙を流す人間らしさを見せる。なんだかんだ言っても、悲しいものは悲しいんだ。
逞生がロープを投げ、生駒を助けようとする!漢同士の熱い友情!しかし、生駒はそれを掴もうとしない。
颯爽と無名ちゃん登場!生駒にロープを引っ掛け、甲鉄城まで引き揚げさせる。ズザーっと引きずられる生駒を見て、とことん主人公に厳しいアニメだなって…。
甲鉄城内で来栖に問い詰められる生駒と無名。彼女は羽織を脱ぎ、カバネの心臓を見せながら呟く。
「私たちはカバネリ 人とカバネの間にある者」
3話「血をちょうだい」
「みんなをカバネにしてしまう」と甲鉄城を降りようとする生駒に、無名ちゃんの金的、からの蹴り。無名ちゃん容赦ねえな。
最後尾から出ないことを条件に、甲鉄城への乗車が認められたふたり。目を覚ました生駒に「生きてる盾が必要なの」と告げる無名ちゃん!めっちゃ強いけど、時間を超えちゃうと疲れて眠っちゃうもんね。
生駒と無名ちゃんの特訓スタート!一方的に嬲られているだけな気がするのは気のせいですか、そうですか。主人公の特訓とはまたベタな。だが、それがいい。
そして明かされる生駒の過去。右手の石は、なんてことのない河原の石。だけど、それは生駒の妹と一緒に見つけた石で。
彼が住んでいた駅にカバネが襲撃してきたときに、逃げ遅れてしまったふたり。カバネに襲われた妹を見て、思わず逃げ出してしまった生駒。妹を助けられなかった、見捨ててしまった後悔。もう逃げたくないから、彼は英雄になりたがっていたんだと。
どうしてもカバネリの存在を認めたくない人々は、ふたりを襲撃しようとする。そこへ菖蒲が現れ、襲撃を留める。落ち着いたかと思いきや生駒の胸を一刺し!
「カバネは人の敵ですか?味方ですか?」と問いかける菖蒲。
「カバネを倒すために俺の命はあるんだ!」
生駒かっけえ!主人公してるぜ!菖蒲の胆力に、人々は退かざるをえない、まだ納得してなさげだったけどね。
場面は変わり、人々が集まる広場へ。子供をあやす無名ちゃんが可愛すぎるな。あやし疲れて「お腹すいちゃっったなー」呟く無名ちゃん。
「団子汁があるの」とすすめるカジカに「ありがとう でもそれはいらない」と答える。
「私には血をちょうだい」
あっ…半分はカバネだから…。身体はカバネってことは、人の血がないと生きられないのか。献血制度があればいいけど、まだそんな時代でもなかろうし。
物語途中でフラグが立っていた妊婦のカバネ化。切なすぎる。無名ちゃんは、ためらいなく彼女を切りつける。
「赤ちゃんがいるんだよ」と聞くと、微妙な顔をする無名ちゃん。カバネを殺すのに躊躇はなくとも、人を殺すのには抵抗があるのか。まだ12歳だものね。
甲鉄城では、傷の手当をしてくれる菖蒲を押し倒す生駒!
血が!血が足りないいいい。カバネリといえども、血が足りなくなると理性を保っていられないのね。この場面見られたら、信頼も何もあったもんじゃない。
血を吸わねば生きていけない。その現実をすんなりと生駒が受け入れられるとは思えないし、そのあたりの葛藤が次回描かれるのかな。
1〜3話までの謎
・カバネはどこで生まれたのか?
カバネは血を求め、人々を襲う傾向があるようだ。カバネに噛まれると、その人までもカバネになってしまう。カバネはどんどん増えていくし、人は減る一方。
カバネはなんらかのウイルスがもとで生まれると考えられるが、その起源はどこなのか。OPを見る限り、日本全土でカバネが猛威を振るっている模様。甲鉄城が目指す「金剛郭」にその正体のヒントはあるのだろうか。
・無名は何者?
超人的な強さを発揮する無名。人とカバネの間の「カバネリ」である彼女はどこで生まれたのか。その強さの裏には、時間制限と身体にかかった呪いがある。
生駒が偶発的にカバネリになったのに対して、彼女は意図的に造られた存在のように思える。「兄様」と呼ばれる人物が鍵を握っていることは間違いない。
・無名のリボン
無名の首に巻かれた青いリボン。それはリミッターを解除する鍵でもあり、無名の頭にウイルスが回らないようにする代物でもあるという。どう見てもただのリボンなのに、そんな効果があるのか?
おまじないでもかかってるのかな。
・「兄様」とは?
無名の名付け親である兄様。カバネ研究の最先端「金剛郭」に無名を向かわせたのは、なにやら目的がありそうだが…。怪しい匂いがプンプンするぜ。
・生駒の髪はなぜ一部白くなった?
カバネリになってしまった生駒の前髪が白く変化。身体がカバネになったからといって髪が白くなるわけでもなし。もしかしたら今後の重要な伏線になってくるのかも。
4話以降でこれらの謎は明かされていくことでしょう。息つく間もないくらい怒涛の展開が続くカバネリに、今後も注目していきます!
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