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読むとお酒が飲みたくなる!『日本酒BAR「四季」春夏冬中 さくら薫る折々の酒』

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『かやのみ』を見て、日本酒に興味を持った人にオススメしたい作品。『日本酒BAR「四季」春夏冬(あきない)中 さくら薫る折々の酒』は、人々の思い出に優しく寄り添ってくれている。

ひょんなことから新潟の実家から、東京に一人飛び出してきた北条冴蔵(さくら)。東京ならなんとかなると思っていたものの、仕事は見つからず、住むところもなし。財布とスマホはスられ、一文無しで、食べるものもない。空腹に苦しむ彼がたどり着いたのは、「四季-Shiki-」という名前の、古風で趣のあるお店の前。

店の前で倒れてしまった冴蔵に声をかけるのは、店主の赤橋楓。アンダーリムの眼鏡がよく似合う美人さんだ。優しく声をかけてくれた彼女に、冴蔵は。

「……なんか食わせてください」

恥も外聞もあったもんじゃない。それぐらい空腹に苦しんでたんだなあと同情せずにはいられない。楓の料理に一目惚れした冴蔵は、四季で働くことを申し出る。この出会いが、四季の、冴蔵の、楓の運命を大きく変えていく…。

仕事がうまくいかない新入社員。妻との思い出が忘れられず、自棄っぱちになっている老人。夫のことを忘れられずにいる店主の楓と、実家の問題を抱える冴蔵自身。日本酒が、彼らの人生に寄り添ってくれる。

どれだけ今が心地よくても、困難が待ち受けていようとも、先に進まなければならないときがある。そんなときに、日本酒が背中を押してくれるのだ。

四季では、決まったメニューはなく、お客さんに合わせてお酒を選び、それに合う料理を作ってくれる。こんなお店が実際にあったらと思わずにはいられない。

読むと、日本酒が飲みたくなること間違いなし。日本酒はほとんど飲んだことがないし、お酒の弱い僕でも、その気にさせられてしまった。

作中に登場する「獺祭」がカワウソが魚を並べる様を祭りに見立てて表現した言葉というのを聞いて、不思議な縁を感じてる。まずは獺祭から飲んでみようか…と生意気に思ってみたり。

日本酒の楽しみ方を提供する唎酒師(ききさけし)が紡ぐ、優しい物語。日本酒に興味がある人も、ない人もぜひ。旨い酒と美味い料理でもてなしてくれますよ。

日本酒BAR「四季」春夏冬中 さくら薫る折々の酒 (メディアワークス文庫)


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