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とあるカワウソのつぶやき。

四月は君の嘘が大好きなカワウソ。好きな漫画やアニメについて語るブログです。

『小説の神様』物語は、永遠だ。物語を愛するすべての人へ贈る作品。

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「小説は、好きですか?」そう問われると、間違いなく好きだと答える。読書量は、巷の読書好きの皆さんには遠く及ばないけれど。好きなものは好きなのだ。

小説から、生きる活力をもらうことがたくさんある。人生を変えられたことだってある。出会って良かったと思える本を見つけたときの感動はひとしおだ。「この本は僕のためにある本だ」なんて運命的な出会いもあったりして。

『小説の神様』は、ふたりの高校生作家が紡ぐ、優しくも厳しい物語。小説を題材にしてるのは、小説好きにはたまらんですよ。誰しもが物語の主人公になれるのだと感じさせてくれる。

学生でデビューしたものの、作品は酷評され、売上も振るわないことから卑屈になってしまっている主人公の千谷一也(ちたにいちや)。一方、容姿端麗、作品を描けば飛ぶように売れる人気作家の小余綾詩凪(こゆるぎしいな)。ひょんなことから、二人は小説を合作することになる。

日陰側と、陽向側のふたりの作家が出会ったとき、どんなドラマが生まれるのか。どんな作品が生まれるのか。合作を進めるうちに、一也がぶつかる葛藤。物語の主役のように輝いて見える詩凪が抱える秘密とは。

もがいて、あがいて、苦しみながらも小説を書き進める姿に心を打たれる。物語を生み出す側の世界を垣間見たような気がした。

きっと、鬱屈した思いを抱える一也に共感する人は多いんじゃないかな。また、詩凪のSっ気にやられちゃう男性読者諸君もたくさんいるだろう。ふたり以外にも、友人の九ノ里、小説家を目指す後輩の成瀬ちゃん、一也の妹の雛子ちゃんが魅力的で、どのキャラも好きになれちゃう。

発行部数や打ち切りの話はとてもリアルで、胸が痛くなる。ドラマ化やアニメ化し、何十万部と売れる本があるなかで、ちっとも売れずに本屋の片隅にもいられない本だってある。出版業界の厳しさをまざまざと見せつけられたような。

きっと作者の相沢先生の体験談がふんだんに詰まってるのだと思うと、この作品が生まれたことがより愛おしくなる。僕の手元に届けてくれて、ありがとうございますと伝えたい。読者側の僕にとって、物語を紡ぎ出す作者のみなさんは、神様のような存在だなと。

こちらのまとめを読むと、作品が生まれた背景を知れるので、作品に触れる前にぜひ。

相沢沙呼 先生が語る新作『小説の神様』創作秘話 #講談社タイガ - Togetterまとめ


最後に、心に残った詩凪の言葉を。物語には、心を湧き上がらせる力がある。人生には物語が必要だと常々感じている。この言葉を胸に、明日からも頑張っていこう。

「物語を読むことで、心に湧き上がる力があるのなら。それを用いて、現実に立ち向かってほしい。苦しいことも、辛いことも、物語があるのなら、人は必ず立ち向えるから」

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