とあるカワウソのつぶやき。

四月は君の嘘が大好きなカワウソ。好きな漫画やアニメについて語るブログです。

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俺ガイルの渡航先生の新作!『ガーリッシュ ナンバー』で描く声優業界の光と闇。

俺ガイルの渡航先生の新作『ガーリッシュ ナンバー』の感想。今回の舞台は声優業界!軽妙なわたりん節が相変わらず心地よく、すらすら楽しく読めちゃう。しかも女の子が可愛いからね。これ、めっちゃ大事。

仕事なし×やる気なしの新人声優・烏丸千歳が向き合う、声優業界の現実。「私ならいけるでしょ」と夢と野心をもって飛び込んだものの、思ったように結果はついてこず。仕事は週に一度あるかないかという有様。

友人の久我山八重と、日がなファミレスであーだこーだと語り合う日々を過ごしている。八重ちゃんは、ほんわかした性格で、お菓子作りが趣味、そして巨乳。

経験のない男子ならコロッとやられちゃうような、狙いすましたような女の子。だが、それがいい。

彼女の台本には付箋を貼って、作品の原作は読み込むという仕事への熱意が感じられる点もポイント高い!頑張ってる女の子を応援したくなる気持ちは、日本全国、津々浦々の男子共通なんですよ、きっと。

一方の千歳はというと。アニメはあんまり見ない、アフレコ現場でも、時間が経つのをただ漫然と待っているだけ。そこそこ可愛いルックスで、技術は認められてるのに、いかんせん彼女自身にやる気がないのがもったいない。

兄であり、彼女のマネージャーでもある烏丸悟浄は、彼女のようすに頭を悩ませるばかり。たびたび厳しい言葉をかけるのは、千歳を思ってのこと。それにしても、お兄ちゃんが業界でマネージャーやってるって、それだけでアドバンテージあるよね。

頭痛薬を頻繁に飲む彼の姿に胸が痛む。千歳のことだけじゃなくて、マネージャーとしての仕事の忙しさに起因するのだろうけれど。

次の作品で本気で役を獲りに行くため、新しいプロフィールを考え、新しい宣材写真を撮り終えたところで1巻は終了。

尻切れトンボだな!と思っちゃったけど、アニメの前日譚と考えれば、納得。続きを気にならせてアニメへ、次の巻へと繋げると。商売の基本ですよね。

原作者として、声優さんやそのほか関係者とも関わりが深い渡先生だからこそ描ける声優業界の光と闇。夢を見せる業界の現実を、どこまで描いてしてくれるのかな。

「なんだなんだ声優ってなんだ〜♪ 仕事の他にも営業あるぞ〜♪ 立てば百合レズ〜♪ 座ればぼっち〜♪ 出かけるときは弟営業〜♪」


この千歳のセリフとか、闇深すぎるでしょ…。思い当たる節がありすぎて。誰のこと言ってるんだろうなあ(すっとぼけ)

こんな感じで、ガーリッシュ ナンバーでは、コメディ色強めに、さらっと業界の闇にどんどん切り込んでいってほしいなあと。女の子が仲良くきゃっきゃうふふしてるような上澄みの部分じゃなくて、その内実を知りたいんだ!

10月からのアニメの予習にぜひどうぞ。俺ガイルの新刊が待ちきれない!という人も、一度手に取ってみては。わたりん節、健在です。

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