【背すじをピン!と】8巻の感想「圧巻のラストダンス!」
『背すじをピン!と』8巻が発売。全国大会は終盤戦に突入!どのペアにも想いがあり、その数だけドラマがある。巻を通じて、目頭が熱くなる。
新世代vsチャンピオン!
宮大工くん・柏小春ちゃんペアは、自覚した「闘争心」をメラメラと炎のイメージで表現。御木くん・ターニャペアは、誰よりも速く細やかなダンスを披露。新世代の勢いがとまらない!
彼らの立ちはだかるは、やはりチャンピオン。それぞれのペアのダンスのさらに先を見せる。1回見ただけの振り付けをコピーするって、只者じゃないでしょ…。さすがは天才、咲本譲治。
調子を崩してしまった新世代2組は、残念ながら王者の座からは遠ざかってしまったか。残るはやはり、黄金世代の面々。
14年越しのケンカ
「この競技会 私たちが優勝したら 組解消の件… 考え直してちょうだい…!!」
突然の提案に、戸惑いつつも、感情をぶつけるリオちゃん。そんな大事なこと、決勝前に言うなよと。真澄くんはリオちゃんにゾッコンだから仕方ないね。彼女以上のパートナーなんていないんだもの。
ずっと仲良しな姿しか見てこなかったから、ふたりがぶつかり合うのは新鮮。14年分のケンカはダンスにも影響し、感情が迸る!
それはまるで、八巻・秋子ペアのよう。競技会中に、何度だって生まれ変わる。
万年二位のイメージはとっくに覆ってるはず。チャンピオンとだって、互角に肩を並べてるんだから、あとは彼ら以上のダンスを見せるだけっ!
勝負を下りてなお、会場を魅了する
黄金世代の一角を担う、金龍院くん・みのりちゃんペア。その引き際が、鮮やかすぎる。
指でツンとついただけで倒れてしまう金龍院くんに、棄権を勧めるみのりちゃん。金龍院くんが舞台に立てているのは、彼ひとりの力じゃあない。みのりちゃん含め、周りのフォローあってこそ。
最初は不服そうだった金龍院くんも、彼女の説得に納得。しかし、たとえリタイアしようとも、舞台には立ちつづける。披露されたダンスは、誰よりも優しく、楽しげで。
ずっと彼の体調を気遣ってきたみのりちゃんの優しさに泣いた。こんな素敵な女性と出会えるなんて、金龍院くんは幸せ者だな、まったく!
圧巻のラストダンス!
最終種目・クイックステップ。真澄くんとリオちゃんが選んだのは、つちわたブースト!合宿で編み出した技で勝負するのはアツい、アツすぎる!つっちーたちが披露したものに、八巻・秋子ペアの振り付けを加え、まさにみんなで作ったダンス!
途中までは真似ができていたチャンピオンも、その更に先までは予想できず。新世代組のダンスをことごとく昇華してきた咲本譲治がびっくりしてるんだもんね。これはもう、勝利間違いなしでしょ!
しかも、コミックスだけの描き下ろしシーンアリ!ダンスシーンの迫力たるやいなや。ジャンプ掲載時よりも、インパクトが増している。横田先生、ありがとう…ありがとう…。
ダンス中のリオちゃんのウインクにしてやられました。神ってる。神ってるよ。ジャンプ本誌でしか読んでない人は、買うべきですよ、ほんとに。
この流れのまま、72話まで読みたかった!ってのはちと贅沢か。個人的に、2016年でいちばんグッときた回なので、またコミックスで読めるのが楽しみです。まだ触れてないコミックス派の人がうらやましい!
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