とあるカワウソのつぶやき。

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【さよなら私のクラマー】2巻の感想!「記録には残らないが、記憶には残るプレイ」

新川直司先生の新作『さよなら私のクラマー』の2巻が発売です。8月の君嘘Codaとの同時発売から約5ヶ月。発売を待ちわびておりました。

2巻では、強豪・久乃木学園高校との練習試合が決着!圧倒的な差を目の前にしても、諦めずに点を獲りに行くワラビーズの姿に、心打たれるのです。

果たして試合の結果は?彼女たちは1点をもぎ取れるのか?2巻もワラビーズから目が離せない。

中心は恩田

後半戦に入り、10-0と大きく水をあけられたワラビーズ。しかし「1点取るよー」と切り替える恩田を中心に、ワラビーズの反撃が始まる!

恩田→曽志崎→周防がうまくつながれば、きっと点をもぎ取れるのではないか、と思わされる。恩田がメンバーを鼓舞し、パスを出し、チームに流れを引き寄せる。間違いなく、中心は恩田希だ。

さよならフットボールでの不遇な時期を見てるだけに、輝いてる彼女を見るのは嬉しいものですね。

ノリに乗ってきたチームをよそに、やる気があまり見られない周防だが、相手チームの煽りでイライラ爆発。

「地獄に堕ちる 準備は出来た?」

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修羅の如き表情で、静かに闘志が燃え上がる。何かやってくれそうなニオイがプンプンしますよ!

主役登場

ついにやる気を出した周防が、プレイで魅せる。たとえ試合に負けようと、勝負には負けない。ナンバー1は自分なのだと主張するような激しいプレイ。完全に流れはワラビーズに有り。

残り2分といえど、可能性は残ってる。久乃木学園戦、クライマックス!終盤にもかかわらず、全力で攻めの姿勢を見せるのは、王者たる所以か。

猛攻の合間を縫って、登場した恩田が魅せる。

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華麗な足さばき、綺麗なターンの末、シュート!マルセイユルーレット!コート中の選手達でさえ、心奪われるプレイ。ついに1点ゲット!

・・・のはずが白鳥のファールでなかったことに。幻のゴール…。記録には残らないが、記憶には残る。彼女のプレイは、試合を見ていたすべての人間の脳裏に焼き付いて離れないだろう。

21-0の大敗。けれども、収穫はたくさんあった試合だったんじゃなかろうか。この試合を終えて、いつか来る再戦の日まで、修練あるのみですね。

つかの間のオフと…

熱い試合のあとは、閑話休題。心震えるような展開もあれば、コメディに全力なところも、新川先生の魅力のひとつ。

男子サッカー部の飛鳥監督には笑った。まさに脳筋。頭まで筋肉でできてんじゃないかと疑うくらい。男子サッカー部のために、グラウンドを明け渡せとはなんと理不尽な。

ワラビーズが抱えるのは、グラウンド問題のみならず。能見先生の独特なセンスで新調されたユニフォームでは、試合に出られるわけもなく…。一富士二鷹三茄子で縁起を担いでるのはわかるものの、いかんせんセンスのなさが際立つ。

ユニフォーム新調のため、偶然再会した久乃木の佃・井藤と挑む、フットサル大会。ライバルとの共演、胸熱!ベタっちゃあベタだけど、だがそれがいい。

新たなライバルの登場も予想され、3巻が今から待ち遠しい!2017年春発売予定って、結構刊行ペース早いですね!4月か5月くらいかな。前作に引っ掛けて、4月に発売してくれたりするかも。

新川先生が紡ぐ新しい物語を、追いかけ続けていきます!

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