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【3月のライオン】13巻の感想「二海堂の"挑戦"に胸が熱くなる。最高の戦いをありがとう!」

『3月のライオン』13巻の感想です。今回も内容てんこ盛り!二海堂の挑戦に、あかりさんの恋模様、滑川さんの掘り下げ、久しぶりの香子の登場。

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その中でも、二海堂の"挑戦"がアツい。憧れの宗谷名人との対決。ページをめくりながら、気持ちが昂ぶって仕方なかった。

熱量は伝播する。対局を見ている棋士たちにも、作品を読んでいる僕らにだって、そのアツさは伝わってくる。素晴らしい対局をありがとう。羽海野チカ先生、ありがとう。

屈指の名勝負・二海堂vs宗谷名人

二海堂vs宗谷名人の対局は、屈指の名勝負となったのではないか。むしろ名勝負じゃない勝負がないくらいの勢いなんですけどね、3月のライオン。

二人の対局は、二海堂の得意コースに入り、ほぼノンストップ!パチダン、パチダンと駒を指す音が聞こえ続ける。

史上最強の相手に、史上最高の自分で挑む二海堂がカッコイイ。宗谷名人にあてられて、どんどん調子が良くなっていく。全力同士のぶつかり合いに心ゆさぶられる。

そして、二海堂の回想と花岡さんに呼びかけるシーンで号泣。

「何者にもなれない」と言われた男がたどり着いた境地。強敵に必死に立ち向かう姿、君は立派な勇者だよ…!

二海堂優勢のまま、金星なるかと思った矢先、限界を迎えてしまう。物語に完全に入りこんで「二海堂、嘘だろ!?もうちょっとで勝てるのに!」と手に汗握っておりました。

それにしても宗谷名人、大人げないのか、気を遣っているのか。二海堂自身が喜んでるから、まぁいっか。

次の宗谷名人との対局は零くんとの勝負かしら。映画のさらに先、誰も知らない物語が僕らを待っているはず。

あかりさんの恋のゆくえは?

12巻ラストで「きゃー!」と湧いた人も多いのでは?あかりさんを巡る恋のバトルが開幕しそうで、そわそわしておりました。

今のところ、島田さんのほうが一枚も二枚も上手かなといった印象。大人の余裕に、経済力。

対して林田先生は、島田さんへの嫉妬で酔いつぶれる始末。かっこわりぃ…このダメさが先生のチャーミングなところなんですけど。

あかりさん本人の気持ち的には、ふたりに対して恋愛というよりも父親の面影を見ているのではないか。

ほんっとあのクソ親父はあかりさんにトラウマをうえつけやがって…!許さん!

一筋縄ではいかないあかりさんへの恋模様。どちらかと結びつくのか、はたまたどちらともくっつかないのか。優しい気持ちで見守っていきたい。

滑川さんの言葉が突き刺さる

「他人に憧れてばかりの見学ツアーみたいな人生」のフレーズが突き刺さる。

熱く戦う棋士たちの戦いに心を動かされはするものの、当の僕自身は何者でもなくって。

喜びや悔しさもぼうっとしか感じられなくなっている滑川さんに共感する。完全に不気味で奇妙なキャラだと思ってたのに、急に人間味が増すんだから侮れない。

ただ、あーだこーだと難しいこと考えてねーで、弟さんが言うようにちっぽけな権利を行使していこうと決めたのでした。

かいがいしい香子

零くんにはきつくあたってるけど、倒れた二海堂を車まで運んでくれたり、優しい面もある後藤。

彼を上目遣いで見つめる香子が、3月のライオン史上最高に可愛くて、切ない表情をしている。

あったかい川本家を見つけた零くんと、独り寂しくたたずむ香子の対比。

香子と零くんの関係は、幸田父がもっとフォローしてあげてたらマシになってたんじゃないのかな。あの家では将棋が全てで、それ以外の道を示せなかったのが崩壊の原因だもの。

大人になって、時間が経ってからようやく零くんの境遇に気づく香子。彼女にも幸せになってほしい。そう願わずにはいられません。

13巻も感情がぐわーって動かされっぱなし。ジェットコースターに乗ってるみたい。これから先の物語も楽しみだ!

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