りゅうおうのおしごと!5巻はクライマックス!八一と名人の対局のゆくえは…?
りゅうおうのおしごと!』5巻の感想です。八一と名人の対局がクライマックス!ページをめくる手が止まらない。
現状6巻、7巻と続いてるので終わりじゃないのは知ってるけれど、実質的な最終巻と思えるくらい。
あとがきでも、元々5巻で終わらせるつもりだったと語られてますしね。伝説はまだ始まったばかり。それを見続けられるのは幸せだ。
荒れ竜王
名人との第一局で、自らを根底から否定された八一は荒れに荒れる。周りの人に当たり散らし、なんとも無様。そりゃ今までの人生を否定されたらどうしていいか分からんよね…
それでも、八一を見守ってくれる人たちは優しいんですよ。彼のことを信じてる。直接励ましに行ったり、勝負の結果で示したり。
天衣のツンデレっぷりが愛おしすぎる。さすが運命の師弟。口悪く罵るけど、八一を尊敬してて、好きなのは知ってるんですから。
桂香さんが示したもの
ごめんなさい、桂香さん。釈迦堂さんが相手と知ったとき、残念ながら負けてしまうと予想していました。
ドリームズカムトゥルー。諦めなければ夢は叶う。報われない努力はない。美辞麗句をどれだけ並べても、桂香さんの勝利を表すには足りない。
彼女の起こした奇跡と想いに、涙せずにはいられない。おめでとう、本当におめでとう…!
熱量は伝播する。これから始まる伝説のきっかけになったのは、紛れもなく桂香さんの対局があったからだ。
僕はやっぱり桂香さんがいちばん好きだ。才能のなさを自覚しようとも、大好きな将棋に向かって、夢に向かって努力し続けた桂香さんが好きだ。夢を叶えた彼女を、これからもずっと応援し続けたい。
新たな伝説が始まる
正直、将棋のはそんな分からないけど、とんでもないことが起こったのは分かる。神と竜の戦いは、将棋のルールだって超えてみせた。熱い、熱すぎる!
自分を信じてくれた人たちを信じて戦う八一の姿に、感動しない訳がない!窮地に味方の声が聞こえるって、まじで最終回の演出なんですよね。アニメなら感動的なBGMと一緒に涙腺が刺激されるやつ。
伝説がさらなる伝説を生む。名人はとんでもない才能を覚醒させてしまったのではないか。
最後、出会いのシーンのリフレインにまた胸が熱くなる。八一とあい、そして棋士たちの物語はまだまだ続いていく。
報われない努力はない
努力と書いて、こいと読む。この表現には痺れた。報われない努力はないと証明して見せた桂香さんが言うんだから、銀子には叶えてほしい。
どれだけ八一が先に進もうとも、銀子は諦めずに背中を追い続ける。一途な気持ちに胸がいっぱいだ。読者や周りの人からしたらミエミエの恋心だったけれど、ついにそれを告白するんだもの。
八一が名人との対局で覚醒したように、銀子にも自身を揺るがすくらいの敗北が必要なのでは。負けて強くなるのが嘘と彼女は語ったけれど、敗北から学ぶことは多々あると思うのよね。
6巻は銀子が表紙で、ついに彼女にスポットが当たるのではないかとワクワクしております。
諸々小ネタについて
ところで名人のモデルって羽生さんですよね?後ろ姿やら、奥さんが始めたTwitterやら、頭の中で羽生さんと八一が向かい合っている図しか浮かばない。
作品中で名人が逃した永世七冠を、羽生さんは2017年に獲得されています。どっちがフィクションだか分かんねえよ…。すごい、すごすぎる。
あともうひとつ、5巻の終盤でびっくりしたのが鵠さんの正体。読み方分からずに「ぬえ」って読んでいましたが、鵺と鵠じゃ部首がとりへんで一緒なだけでした。
調べれば何でもわかるこの時代に、読みを検索しないで良かった!
りゅうおうのおしごと!第1章、完!と行った感じで、次巻からはまた新たな物語が紡がれていく。どれだけ熱い戦いが待っているのか、楽しみでしょうがない!
関連記事
アニメ11話の感想。桂香さんの熱い対局に、想いにボロ泣きした。
6巻 素直になれない銀子と、鈍感な八一と。浪速の白雪姫の秘めた想いが愛おしい。
りゅうおうのおしごと! 記事一覧