境界の彼方 -I'LL BE HERE- 未来編 感想
観に行ってきましたよ、境界の彼方 -I'LL BE HERE- 未来編!この作品を観始めたのが、3日前だったので、舞台挨拶も特典のコースターも逃す体たらく…けど、内容は大満足!不愉快じゃないです!
激しくネタバレしてるので、閲覧注意。
記憶を失くしてしまった未来…
指輪と、秋人の強い想いで、蘇った未来。けれど、彼女は今までの記憶をなくしていて…。何も知らないまま普通の生活を過ごすのが彼女の幸せだと思って、未来を避け続ける秋人。
けれど、未来を狙う謎の黒フードの人物が現れたことから、事態は動き始める。
「なんだかデートみたいですね」
このままじゃダメだと、未来と向き合うことを決めた秋人は、未来と一緒に、第1話でも登場した某ファミレスへ。全く同じ店の、同じ席。なんだか食べる量が控えめの未来を見て、たらふく食べてた彼女の姿を思い出してしまう。
秋人だけが覚えてるって、このシチュエーション、辛すぎるな…
そして、桜が舞う公園へ
第1話をなぞるように、桜が舞うあの公園へ。未来は、秋人が自分といて辛そうなのが、よくわかってたみたい。記憶はないけど、未来の心には秋人のことが刻み込まれている。
大切な女の子が自分のこと忘れてるなんて、辛すぎる。でも、時折見せる仕草や言葉が、過去を思い出させる。 生殺しじゃねぇか!
大切な女の子が自分のこと忘れてるなんて、辛すぎる。でも、時折見せる仕草や言葉が、過去を思い出させる。 生殺しじゃねぇか!
未来の幸せを願って、真実を伏せ続ける秋人。けど、「わたしって、幸せなんですか?」 という未来の言葉にハッとさせられる。
「幸せなんて、人それぞれ定義の違うもので、理屈で考えてる間は、真の幸せを感じることなんてできないんじゃないか」そう言ってた博臣の言葉は、核心を突いてるなと。
画面がにじむのは、2人の心の動きとか、涙とかを表してたんだろうか。憎い演出だぜ、まったく!
記憶がないながらも、自分の異端さに気づく未来。
「わたし、普通の人間じゃないんですよね?」と聞かれたときの秋人の表情よ…
第1話と同じ場所ではあるけれど、 第1話では、秋人が未来に彼女が何者か尋ねていて、未来編では、未来が秋人に自分の正体を尋ねる形で、対比になってるのかなと。公園の景色はものすごく綺麗なのに、せつなすぎるシーン。
泉と弥勒の因縁とは?
本編の最終回で、泉が体内に妖夢を宿していたことが判明。終盤でまた設定増やすなよ!と内心ツッコんでしまったのを覚えてる…。
なぜ弥勒が泉にこだわり続けるのか結局わからなかったが、実は、泉に妖夢を入れたのが弥勒だったと。本編で、「はじめまして」って挨拶してたのは何だったんだ。駆け引きか。
しかも、弥勒も同じ妖夢を体内に入れたそうで。この妖夢は、宿主の闇を増幅させる的な能力を持ってて、その妖夢の姿を見たものにも乗り移るそうな。何そのトンでもない設定。
しっかし、映画の弥勒きめえええええええええええええ!!
左半分の髪の毛ないし、左目で妖夢がうじゃうじゃ蠢いてるし…。軽くトラウマ。
パンフレットによると、映画の弥勒は思念体のようなもので、すでに死んでると。どのタイミングで亡くなったのか、よくわからんね。死ぬ前にわざわざメッセージングムービー撮るなんて、お茶目な一面もあるのは可愛いけど。
偉大なる母の愛…
秋人の母の、秋月弥生が何者なのか、本編ではわからずじまい。今回、その2つの世界を見守る門番(現実世界と、境界の彼方の世界?)とその正体が仄めかされる。
でも本当なのかどうかは、結局よくわからんかったな。謎な存在で、空気を読まずに笑いを届けてくれるのが彼女の良いところ。だから、正体がどうであれ、良いキャラしてるのは間違いなし!
弥生は未来のお母さんとも知り合いだったそうで、「わたしが死んだら、その亡骸で指輪を作ってください」と頼まれていたみたい。未来はずっとお母さんに守られていたんだ。感動した…
呪われた血の一族が境界の彼方を生み出すきっかけを作ってしまって、それを倒す宿命にある娘を見守る、母の偉大なる愛よ…
I'LL BE HERE =?
映画の副題になってるI'LL BE HERE=君の隣にずっといるよ という未来から秋人へ、 秋人から未来へのメッセージなのかなと。2人の物語は描かれることはないんだろうけど、 これからもずっと続いていくんだ。
全部の伏線は解決されてないけど、綺麗な終わり方だったなー。映画版の想定してなかったなんて、信じられない!
ちなみに…
最後の踏切での未来の「好きです!」の言葉で、君嘘のかをりをちょっと思い出してしまった。声優が種田氏だし、しかも踏切のシーンだったから、仕方ないよね!うん、仕方ない!
今回の映画で一番好きなシーンは、やっぱり未来を秋人が助けにいくところかな。主題歌とシーンがマッチしてて、もうたまらなかった。助けにいってからの告白シーンは…涙が出そうに…
過去編を観てからだと、また違った印象を受けてたのかもしれない。過去編は2人に焦点を合わせて再編集されてるらしいので。
思わずクスッと笑ってしまう日常シーン、博臣の相変わらずのシスコンっぷりや、名瀬家当主として頑張る姿、美月のツンデレっぷりや、かいがいしさも見れるので、再視聴不可避です!
劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE- 過去篇 Blu-ray
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