【四月は君の嘘】第7話 感想「君の人生で ありったけの君で真摯に弾けばいいんだよ」
四月は君の嘘 第7話「カゲささやく」感想。結末を知ったあとに書いているので、ネタバレ注意。7話は名言回!
君はどうせ君だよ
7話で新しく気付けたのは、公生がモーモー印の牛乳飲んでるの見て、「この牛乳好きなんだな」ってかをりが気付いた反応が描かれてたところ。細かいっ。見返していると、あのシーンのこの反応はそういう意味があったんだなって気付ける点が多々あるのが面白いですね。
もうひとつ言うと、保健室に必死で走ってくるかをり。滅茶苦茶心配したんだろうなって。その一方、かをりの到着前にタマゴサンドと牛乳を仕入れていた椿。幼なじみのアドバンテージが活きたシーンでございました。
公生がぶっ倒れた日の帰り道。ふと現れた黒猫を見て、吐き気を催してしまう公生。公園のベンチで休憩中、昔飼っていたチェルシーとの別れ、その日から母親のカゲの中にいると語る公生に放ったひとこと。
「君は君だよ」
「君はどうせ君だよ」
自分以外の誰かが自分を肯定してくれる。自分がどこにいるのか?と迷っていた公生に、何をしていたって、自分は自分だと気付かせた言葉。シンプルで力強い言葉。
その台詞の前に、公生の特徴や好きなものをずらずらーっと言ってて、「この子めっちゃ公生のこと見てる…」ってなりますよね。友人Aなんて呼んでおきながら!渡じゃなくて、公生のことが好きって初見のときは全く気付けなかったけども。
続けて、もうひとつ名言が飛び出す。
「君の人生でありったけの君で真摯に弾けばいいんだよ」
守りたかった、この笑顔。このかをちゃんの笑顔、ベストスマイル。物語を通して、いちばん好きな表情かもしれない。
まだまだ名言が飛び出す第7話。そっと公生と手を合わせて、チャーリーブラウンの台詞を引用して公生を励ますかをり。
「手が私に触れて喜んでる」
だーっ!ラブの波動を感じる!こんな青春過ごしてみたかった!公生の顔が真っ赤っかなのもうなずける。こんなの、好きにならない訳ないっしょ!
手が触れて喜んでるのは、かをちゃんのほうもなんだろなーとか思ってみたり。
星は君の頭上に輝くよ!
ついに迎えた毎報コンクール当日。公生のエントリーナンバーを見て、頭突きをかますかをり。何かに気付いたようす。
「ケッヘル265番 モーツァルト きらきら星変奏曲」
「星は君の頭上に輝くよ!」
真昼の星。公生にとっての星は…。
そして、過去との邂逅。公生の永遠のライバル、武士と絵見が登場!「久しぶりだな」と声をかけた武士のことを、公生は知らない反応を返す。公生に続いて、2位、3位と続いていたふたりなのに。昔の公生の目には彼らのことは写っていなかった。
譜面に忠実な演奏をして、優勝をかっさらう。勝つのが当たり前かのように、コンクールの結果も見ずに帰ってしまう。そのときの公生の目には、母親しか写っていなかったから。お母さんに元気になってほしい一心で、ピアノを引き続け、コンクールで勝ち続けていたから。
現在の公生は、「怖い…怖い…怖い…」と緊張を隠せない。「みんな怖いよ」と語っていたかをりの台詞を思い出す。そのそばを、舞台へ上がる武士が堂々と歩いていく。毎回吐きそうになっている姿なんて微塵も見せない。
「有馬が出るから」とドイツの招待を蹴って毎報コンクールに出場した武士。彼の演奏が始まる!というところで第7話は終了。いいところで切るね、まったく。
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