とあるカワウソのつぶやき。

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【四月は君の嘘】第9話 感想「今 言葉は蛇足だ 想いは全部ピアノに込めたんだから」

四月は君の嘘 第9話「共鳴」感想。結末を知ってから書いているので、ネタバレ注意。渡の「ハンサムお見舞い!スイーツ消しゴム!」は訳わからなさすぎて笑う。

私、ピアニストになる!

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アバンは8話に引き続き、絵見の演奏。公生の初めての演奏に打ち抜かれた絵見は、無限の可能性を捨てて、ピアニストになることを決意する。ジャングルジムに登って、「私、ピアニストになる!」と宣言した絵見の思い切りたるや。

「聴いた人が「私もピアニストになりたい」って思ってくれるようなピアノ、私にも弾けますか?」と涙ぐみながら落合先生に聞く絵見の姿に、涙を我慢できない…。

公生のようなピアノが弾きたい、公生と同じ舞台に立ちたい、公生と同じ景色が見たいという絵見の想い。絵見の原点は公生で、絵見もまた、彼に導かれたうちのひとり。公生はいったい何人に影響を与えるんだろう。さすが主人公。

小さい頃の絵見ってすぐ泣いちゃう可愛い子。今のクールなように見えて、煮えたぎる思いをピアノに込める絵見とは大違い。

それにしてもこの落合先生、推せる。

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演奏を終えた直後、公生の胸ぐらを掴んで「私はッ」と何か言いたげなようすの絵見。「私はッ」のあとに続く言葉は何だったのか。「コンクールのために弾く有馬公生なんて見たくない」「私はアンタを否定してやる」あたりでしょうか。まさか武士の言うように、告白じゃないだろうし。

「今 言葉は蛇足だ。想いは全部ピアノに込めたんだから」

絵見の演奏は、想いは、確実に公生に届いている。次は、ついに彼の出番。

自らのトラウマと対峙する舞台へ

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武士と絵見の演奏を聞いて、公生の心臓はより脈を打つ。公生に憧れ続けたふたりが、公生に留まることを許さない。触発し合う演奏家たち。なんて理想のライバル関係なんだ。

音楽がカラフルで、血がたぎるものだと気付かされた公生は、舞台へ向かう。彼は、自分のトラウマと、母親の亡霊と向き合わなければならない。

音楽がカラフルなことは「知らなかった」というより「忘れていた」かなとも思っていたんですが、公生自身はいちばん最初の演奏会でのピアノの音をカラフルだと自覚してなかったんだろうなと。そのピアノを聞いた絵見やかをり、母親は気付いていたけれども。

「お前なんか死んじゃえばいいんだ」

公生の過去回想。ピアノの練習のため、椿たちとも遊べず、あざだらけの体の公生が痛々しい。それも母親に元気になってほしい一心でやっていること。厳しく指導するのはまだいいけど、体叩くのはやりすぎなのでは、公生ママ。

入院中の母親に、「お母さんが元気になるなら1位なんていくらでも取ってくるから」と伝える公生のかいがいしさよ。

母親が聞きにくることになった演奏会。「最高の演奏をプレゼントするんだ」と思って弾いたピアノは、きっとカラフルで最高の演奏だったんだろう。けれども、その演奏を母親は認めない。ミスを攻め、公生をビシバシ叩く。お母さんに元気になってほしい、喜んでほしいと想って弾いたのに。ひどい、ひどすぎる。

楽譜を投げ捨て、「お前なんか死んじゃえばいいんだ」と公生は言い放つ。それが、母親と最後に交わした言葉だなんて、後悔してもしきれないはず。トラウマになったって仕方ない。演奏会の本戦で、音が聞こえなくなり、公生はピアノと離れることとなる。

第9話の伏線

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母親の死の直後に出場したコンクール本戦。公生がピアノを弾けなくなったその場に、かをりはいたことが判明。椿の左斜め後ろにいる金髪ショートの女の子がかをり。原作では描かれていなかったと思うのですが、公生の演奏を何回も聞いていたはずだから、いてもおかしくない。

現在の視点では、尋常じゃない量の薬を飲むかをりが描かれたことで、何やら不穏な雰囲気が…。元気なように見せているけど、実際は…。物語の結末につながる伏線が少しずつ張られていく。

次回は第10話、公生の真骨頂ですよ!

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