『ゆうべはお楽しみでしたね』ネトゲから始める同棲生活
『ゆうべはお楽しみでしたね』にハマった。
「この漫画好きそう」と勧められて、ちょうどKindle版が半額だったので、ぽちっと購入した1冊。
ネトゲもドラクエもそんなにやってないしなーと、最初は控えめな気持ちでした。
読み進めるうちに、僕が好きって勧めてくれた気持ちがわかったよ!!!『逃げ恥』といい、この作品といい、草食系男子ブームですか!?ごちそうさまです!
以下、簡単なあらすじと感想を。
ドラクエ10エンジョイ勢のパウダーは、ひょんなことから同じチームのメンバーであるゴローさんとシェアハウスをすることに。
名前も見た目も、頼れる感じのゴローさん。頼れるアニキ!
これが、こう。性別逆じゃない!?ゴローさん、名前に似つかず、めっちゃギャル!どうなってんだってばよ・・・。
パウダーは「ネカマ」であることを告白していたものの、ゴローさんは言葉の意味が分からなかったようで。
そんな誤解から、お互いがお互いを同性だと思っていたと。そんなこともあるあ・・・ねーよ!
パウダーが困惑した表情を見せるのもわかる。草食系男子には、刺激が強すぎ。
きっかけは勘違い。パウダー(さつきたくみ)と、ゴローさん(おかもとみやこ)の奇妙な同棲生活、スタートです!
荷物を運びいれ、さっそくドラクエをプレイするふたり。何を置いても、やっぱりドラクエ。
見た目も性格も正反対。リア充と、非リア充。てんで合わなさそうなのに、次第にふたりで暮らすことに違和感がなくなっていく。
リアルで会う前から、ずっとオンラインでは会話してたんだもの。ドラクエという共通の趣味があるからこそ、か。
出会った日には「いつ引っ越すのか」と聞いていたくらいだったのに、ゴローさんのことを知るたびに、彼女に惹かれていくパウダー。
ラブコメの波動をかすかに感じたと思っていたら、それが徐々に強まっていくような。
少しずつ近づいていくふたりの距離が、とてもとても愛おしい。ルームシェアを通じて、深まっていく関係に、にやけが止まらない。
いずれは「ゆうべはお楽しみでしたね」と、原作のセリフの意味で言える日がくるのかもしれない。遠い、遠い先には…。
ドラクエ10を知らなくても、大丈夫。めちゃくちゃわかりやすく解説してくれているので、問題なし!
むしろドラクエやりたくなったまである。ドラクエ30周年の年に、この作品に出会えたのは運命かも。
22年間彼女ナシの草食系男子と、見た目はギャルだけどギャップがたまらない女子が繰り広げる、もどかしいラブコメを見逃すなっ!