とあるカワウソのつぶやき。

四月は君の嘘が大好きなカワウソ。好きな漫画やアニメについて語るブログです。

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特典小説で深まるソードアート・オンライン-オーディナル・スケール-の物語。エイジと悠那の過去が明かされる!

劇場版SAO 2回目の視聴です。1回目は上映時間を間違えて、序盤を見逃す体たらくっぷり。厳密にはイチからラストまで見たのは初めてといった感じです。

2回目ともなると、展開を知っている分、細かい点に気づける。ランキング3位のラーメンマンとか、重村教授がライブ会場の様子を見守っていた部屋の勿忘草とか。娘を忘れられるはずがない教授の気持ちを表しているようで。

ラスボス戦で全員大集合のうえ、アインクラッド編の衣装でぶちかましたのはアツい。アツすぎる。王道の展開とはいえ、そこまでの持っていき方がすごく良い。

巷では「ラブラブカップルが東工大のギークをぶちのめす話」と身も蓋もない表現がありすが、この映画を見事に、端的に表していると感じます。キリトとアスナのいちゃいちゃぷりが眩しくて仕方ないですもん。末長くお幸せに…。

主役のみなさんはさておき、今回焦点を当てたいのは、エイジ。

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かつては血盟騎士団の一員だったものの、死の恐怖を克服できず。大切な幼馴染が消えるそのときでさえ、立ち向かえなかったという悲しい過去を持つキャラクター。


キリトたちが光なら、エイジは影。英雄キリトと語られざる者の一人だったエイジを比較させながら物語は進んでいったのかなと。

誰もがキリトのような英雄になれる訳じゃない。SAO事件の裏側には、誰にも知られず消えていった幾人ものプレイヤーたち、攻略を諦めていたプレイヤーたちが必ずいたはず。

どちらかといえば、エイジのほうが視聴者側に近く、感情移入しやすいと思うんですよね。もし自分がSAOの世界に行ったとして、キリトたちのように攻略組で活躍することもなく、凡百のプレイヤーで終わっていたことでしょう。

映画本編で一番グッときたのは、キリトとの戦いでエイジが感情を爆発させるシーン。大切な人を失った悲しみが伝わってきて、心が痛くなる。涙をこらえるのに必死でした。

しかし、たとえ最愛の悠那を取り戻すためとはいえ、多くのSAOサバイバーを手にかけた行為は肯定できない。

ただ、その気持ちは分かってしまう。どうしようもない、やり場のない思いが。もしもう一度会えるなら。言えなかった言葉を伝えられるなら。藁にもすがるような形で、重村教授の陰謀に乗っかったのではないかと。

ところで、映画本編でエイジや悠那の描写が少ないと感じた同士はいらっしゃいませんか?

その不完全燃焼感を解消してくれるのが、3週目の特典小説『ソードアート・オンライン ホープフル・チャント』です。川原礫先生の書き下ろし!

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特典が発表された瞬間、即劇場のチケット予約しましたよね。手に入れないわけにはいかない!


映画本編では深く触れられなかった、エイジと悠那の物語。ユナの歌のルーツ。なぜ悠那が危険を犯してまで、圏内を飛び出したのか。悠那が消えてしまったその瞬間の出来事。SAOサバイバーの記憶が、なぜ飴玉の形で排出されていたのか。

映画を見たSAOファンの疑問に答える一冊。

悠那が消えると分かって読み進めるのは、正直辛かった…。でも、この小説読む前と後じゃ、また映画の見方が変わってくるじゃないですか!反則だよ!ありがとう川原先生!

3回目視聴不可避。アニプレックスさんの戦略にまんまと乗せられております。

本編のラスト。悠那の歌をエイジは聴けなかったけれども、感謝の言葉を受けて、彼が今後どう生きていくのか。過去を乗り越えて、希望溢れる未来があらんことを。

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