舞台『四月は君の嘘』感想!音と音、音とセリフの殴り合い!
舞台『四月は君の嘘』を鑑賞。東京公演に行った人の評判が好評だったのもあって、以前にも増して楽しみにしておりました。
席はどセンターでかなり舞台が見やすい位置。余すことなく舞台が見渡せてラッキー!観客は8:2で女性が多かった気がします。男性キャスト目当ての人がいっぱいいたのかな?
率直な感想としては、圧巻のひとこと。公演が終わってから、余韻に浸っていたいと感じたのはいつぶりだろうか。キャストのみなさんの演技も、音楽も素晴らしい!
四月は君の嘘の物語が、舞台上で見事に表現されている。まるでキャラたちが実際に現実世界に現れたかのよう。
ありがとうの気持ちが止まらない。詳細な感想は以下に。
OPの演出で一気に引き込まれる
五線譜と鍵盤をモチーフにした舞台セットが、始まる前からワクワクさせてくれる。まさに四月は君の嘘!といった感じ。
まだかまだかと待ちわびる中、消える照明。まず現れたのは、宮園かをり。"手紙"の朗読から物語はスタート。アニメのフィナーレイベントを思い出すなあ。
続々とキャスト陣が集い、これから物語が始まるのだと実感させてくれる。桜が舞っているような演出もあって、一気に引き込まれる。
冒頭からすでに泣きそうになってたんじゃが…手紙と桜のかけあわせはずるいよ…
アニメでは削られたシーンも!
物語は、公生とかをりの出会い、コンクール、ガラコン、最後の演奏までを2時間にギュギュッと凝縮。
凪との連弾や、椿との海のシーンなど、バッサリ削った点もあれど、押さえるべきポイントはちゃんと抑えてるなと。むしろ時間内に収めるために、ちょっと早口気味だったような。
そういえば、アニメでは削られてしまったシーンもあったんですよね。例えば、渡がかをりに「かをりちゃんってさ、公生のこと好きだろ」と聞くところ。
このシーンがあるからこそ、公生がかをりが好きだと打ち明けたときの、渡の「知ってるよ」というセリフがより輝くと思うのです。
他には、最後の演奏時の武士の「これは告白だ」というセリフ。
アニメでは公生とかをりに焦点を当てたために削られちゃったんですよね。削るには惜しいと感じていたので、今回の舞台で聞けて大満足です。
キャストの熱演と演奏がすごい!
キャストのみなさんの熱演は、君嘘のキャラが目の前にいると感じさせてくれました。マジでキャラそのもの。
公生の弱々しくも頼り甲斐のある姿。かをりの自由奔放さと儚さ。椿の天真爛漫さ。渡りのイケメンさ。柏木の親友っぷり。武士の力強さ。絵見のしなやかさ。
そして、中学生組を見守る大人たち。紘子さんの快活さ。早希さんの愛と厳しさ。落合先生の魔女っぷり。高柳先生の見事な解説者っぷり。
挙げればキリがないくらい。
ビジュアルが発表されたときから、その本気度と再現度には驚いていましたが、実際目の当たりにすると想像以上。どれもこれも素晴らしい!
演奏のシーンでは、音と音、音とセリフの殴り合いで、お互いがお互いを高め合っていた印象。やっぱり四月は君の嘘といえば音楽シーンですもんね。生演奏に聴き惚れる。
アニメにクラシックコンサート、実写映画に続いての舞台化。発表されたときにはどうなることかと期待半分、不安半分でしたが、大満足!
キャストのみなさん、関わってくださったみなさんにありがとうを伝えたい。新しい『四月は君の嘘』を見せてもらえました。物語が完結してなお、広がる君嘘の世界。
また原作やアニメ、フィナーレイベントに触れたくなってきちゃったので、ちょこちょこ見返していくことにします。やっぱり君嘘が大好きだーっ!
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