【徒然チルドレン】10巻の感想「青春のすべてが詰まった文化祭編!涙なしには読めない…」
徒然チルドレン10巻は、書き下ろしたっぷりの文化祭編!準備から後夜祭まで、青春のすべてがぎゅっと凝縮されたといっても過言ではない内容になっております。
本編のほかに佐倉綾音さんをはじめとしたアニメのキャストへのQ&Aコーナーもあり、ファン必読の一冊ですね。あやねるの短いながらも作品愛溢れるコメントにグッとくる。
・みんなの輪の中に入れた亮子ちゃんが尊い…それを見守る赤木の優しい目がまた泣ける
・柴崎さん、最後の演奏で出し切って、お母さんと分かり合えて良かったね
・本山くんが幸せになるトゥルーエンドが見たい
・一目のないところでひっそりイチャイチャする高野・菅原ペアが微笑ましい
などなど、各エピソードに対する感想はたくさんあるものの、今巻はなんといっても加賀くんの話に言及しない訳にはいかない。
一目惚れした笹原先輩へ告白することを決意する加賀くん。
読者側としては、彼女にはすでに湯川先輩と付き合っていて、負け戦なのは確実なのは分かっている。七瀬さんと同じく、フられるその瞬間を見守ろうという気持ちでした。
ついに迎えた告白シーンはあっさりとしたものでしたが、加賀くんが想いを自覚するシーンで涙腺崩壊。切ない、切なすぎる…
好きな人が好きな人を見て、嬉しそうな表情をするのを眺めるしかできない。その表情に惹かれたはずなのに、自分は笹原さんを特別に喜ばせられないことを自覚する。なんて残酷なんだ…。
同時にそれは、ずーっと笹原さんと加賀くんをそばで見つめてきた七瀬さんの状況とも一致するんですよね。想いは届かなかったけれども、七瀬さんがいるのは救いなのではなかろうか。
すぐにどうこうなるものでもないけれど、ふたりの関係性が今後変わる可能性もなきにしもあらず。行く末を見守っていく所存です。
このエピソード、同じような経験をしてる人からすると、共感度がぐっと高まるんだろうな。え?僕ですか?こんなこと書いてる時点で察してほしい(遠い目をしながら)
徒然チルドレン、普段は4コマなのに、ここぞというときに見開きページでクリティカルヒットかますのずるいよね。正直、大好きだよ!
10巻で酸いも甘いも詰まった文化祭編、完結!祭りのあと、11巻はどんな展開が待っているのやら。