とあるカワウソのつぶやき。

四月は君の嘘が大好きなカワウソ。好きな漫画やアニメについて語るブログです。

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『りゅうおうのおしごと!』6巻 素直になれない銀子と、鈍感な八一と。浪速の白雪姫の秘めた想いが愛おしい。

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『りゅうおうのおしごと!』6巻の感想です。本編に加えて、あとがきを読んで泣きました。

この作品がアニメ化して良かったと、心の底から思います。つい先日からのファンではありますが、作品を応援したい気持ちがむくむく湧いてくる。

竜王戦を終えて、新章突入ということで新キャラが続々と登場!シューマイ先生のインパクトの強さよ。1巻の清滝師匠の痴態を思い出しました。ド下ネタじゃねえか!

6巻でいちばん感情移入したのは、空銀子。将棋星人に憧れる、素直になれない女の子の秘めたる想いに、心動かされるのです。

シューマイ先生…

新章突入で、とんでもねえキャラが現れたもんだ!シューマイ先生こと、本因坊秀埋。初登場のインパクトたるや。

お●んぽじゃないんだよ、お●んぽじゃ!どストレートに下ネタぶっこんでくる綺麗なお姉さんだと…!?アリかなしかで聞かれると、アリです。

出オチ下ネタお姉さんと思いきや、しっかり物語に絡んできたのはびっくり。それについてはのちほど。

朝帰り…だと…?

魅力的な姉弟子とラブホに行っておいて、彼女が丈の短いセーラー服を着ていて、枕代わりに一緒に寝るのをねだられる。これだけされておいて手を出さずにいられた八一は聖人か何かか。

素直になれない銀子の想いが伝わらない切なさ。今回ばかりは八一の鈍感さを恨む。

「きらい」が全部「好き」に聞こえて辛い。もし銀子が素直に気持ちを伝えていたなら。思い切って一線を越えてしまっていたなら。

将棋だけじゃなく、女の子として意識してもらえる千載一遇のチャンスだったのかもしれない。

将棋の手は読めるのに、女の子の気持ちは読めないことに定評のある八一くん…正解に思い当たってるのに、その可能性はないと切り捨てちゃってるんだもんな。

数多くヒロインがいるりゅうおうのおしごと!で、八一と誰が結ばれてほしいかって聞かれたら銀子って答えるよ。積み上げてきた時間と不器用な想いが愛おしい。

師匠からあいと天衣へ

冒頭で痴態を晒したシューマイ先生は盤師としての顔も持つ。酔ってるときと別人じゃん…ギャップありすぎるんじゃが。

りゅうおうのおしごと!を読まなかったら盤師や観戦記者の存在を知ることはなかっただろうな。将棋へのリスペクトが節々から感じられるのも、この作品の魅力のひとつですよね。

八一があいと天衣を連れてシューマイ先生のもとを訪れたのは、プレゼントを贈るため。どちらもふたりにぴったりの贈り物。あいには盤を。天衣には駒を。

特に天衣のためにみんなが動いてくれたエピソードがまた泣ける。父親の魂と、たくさんの人の想いがつまった駒。鏡洲さんにはお礼と、非礼を詫びなきゃね。

素直になれない女の子の、たったひとつの願い

三段リーグ昇段をかけた銀子の相手は、椚創多くん。あいと天衣をいとも簡単にあしらい、史上最年少でのリーグ進出を目指す。

この子もいわゆる将棋星人のひとり。小学生にしてその才能が末恐ろしい。八一はじめ将棋星人は、勇気を与えるヒーローであるとともに、才能ない者に絶望を味わわせる悪魔でもあるんですよね。

今回の銀子との対局では負けてしまったものの、勝った銀子は自らとの才能の差をはっきりと感じてしまった。銀子だって才能がない訳ではないが、将棋星人は次元が違う。住んでる世界が違う。

将棋の神様がいるのなら。素直になれない女の子の、たったひとつの願いくらい叶えてあげてほしい。そう思わざるを得ないラストでした。

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