劇場OVA『あさがおと加瀬さん。』感想。山田と加瀬の恋と青春のまぶしさよ…
『あさがおと加瀬さん。』を観て、多幸感に包まれてるマン。映画館のスクリーンを前に、心の中で何回「尊い…」と呟いたか分からない。
今作はすでに二人が付き合っている段階から物語がスタートするので、付き合ったばかりの初々しさやドキドキが、画面いっぱいから伝わってくるんですよね。
男だとか女だとか性別は関係なく、誰かをまっすぐに、大切に想う気持ちは素敵だなと感じました。
好きだからこそもっと知りたい、相手に嫌われたくない、関係性をより深めたいというのは、普遍的な気持ちだと思います。
女の子どうしの恋愛を描いた"百合"ジャンルの作品ではありますが、誰が観ても楽しめるのではないかと。
特にカップルのみなさんは、きっと付き合いたての初々しさを思い出せるはず。
また、付き合う間近の微妙な距離感の二人は、もうこの映画を観た後には付き合ってるとみた。実例あったら教えてください。
ソロで観た人は、恋愛がしたくなることうけあいです。
『あさがおと加瀬さん。』は恋と青春の眩しさ、尊さがいっぱい詰まった作品!
ここからはネタバレも含まれますので、まだ観てない人はブラウザバック推奨です。
付き合いたての初々しさ
山田と加瀬が電話するシーンは付き合いたての初々しさが詰まってて、とっても好みでした。
加瀬と付き合ってる事実に喜びを隠せない山田に、山田の素直さに悶える加瀬。どっちも観てる側からしたら微笑ましいし、可愛いよ!
普段ボーイッシュな加瀬が、ちょっと甘えた声になってるのやばくないですか?初見は気づかず、あやねるが舞台挨拶でこのシーンについて触れていたのを踏まえて聞いてみると、まさにその通り。
のっけから幸せオーラ全開で、これが恋、これが青春か…と眩しさに目を閉じてしまいそうに。噛みしめるように尊さを感じておりました。
親の帰りが遅くなるって完全にフラグな件
加瀬さん in 山田's ルーム!
山田の部屋に入るときにドギマギする姿は本当に乙女っぽい。ただ、布団にくるまって匂いを嗅いでたのはアウトーーー!
気持ちはわからんでもない。大好きすぎるからね、仕方ないね。貴重なコミカルシーンのひとつ。
そして、加瀬が山田を押し倒すシーンは、観てるこっちまでドキドキ。どうなっちゃうの?そのまま先まで進んじゃうの?
案の定、母親からの電話でキャンセルとなりました。定番の流れよな。
続きは、二人が大学生になってから?そのときも、おそらく加瀬から流れは始まるのかな。
いったん受けと攻めが交代すると、山田の攻めに戸惑いながらも受け止める加瀬の乙女な姿が目に浮かんだ。山田もそれなりに情報は仕入れるだろうし…みたいな下世話な話題はこのあたりでストップしておきます。
すれちがい修学旅行
修学旅行編は、飛行機の中も、沖縄についてからも色々ありましたね。
まずは飛行機内。困る山田をすかさず見つけて、助け出す加瀬のかっこよさ。
そして、今作いちばんの激甘シーンといっても過言ではない、後ろ手で手を繋ぐ二人。ああ…尊い…眩しい…後ろに手を回して手を繋ぐってなかなかないですよ。
いったいどれだけの人がそんなシチュエーションを味わっているだろうか。
ちなみに、キャストのみなさんが舞台挨拶で聞いたところ、誰もいなかったとのこと。そりゃそうだ。いたら教えてほしい。
着いてからは、お風呂に一緒に入らなかったころから起こったすれちがい。加瀬さん、スタイル良すぎな…同じ女子として、山田が劣等感を持つのも仕方ない。
誤解が解けて、二人がじゃれあう姿を見れたのは良かったなと。約束のシーン、ロマンチックすぎません?いいぞ、もっとやれ!!!
二人で開く明日への扉
ラストは正直、めちゃくちゃ感動しました。どちらかというと受け身な山田が見せた行動力、積極さに心打たれたんですよね。
なんで主題歌がカバーで、しかも明日への扉がだったのかが腑に落ちた。
映画を観てから歌詞を読み直すと、まさに山田と加瀬のことを描いているように思えてならない。この曲を提示した方、天才なのでは…?
二人で歩む明日への扉を開いて、未来へ進んでいく。二人の進む道に幸多からんことを。末長くお幸せに…
好きな作品がまたひとつ増えました。幸せな気持ちを胸に、まだ触れてなかった原作を読み進めていきます。
(記事中の冒頭以外の画像は【あさがおと加瀬さん。】劇場公開OVA 本予告から引用しました。)