【FGO】『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』感想。快男児は、素敵な贈り物を残してくれました。
FGO第2部 第2章「無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児」クリアしました。
はーーー最高か!なんでもかんでも最高最高と言いがちですが、最高なものに最高って言って何が悪い!!!(開き直り)
まだ第2部が始まって、2つめの物語なんですよ?
そのタイミングでこんなに素晴らしい物語を見せつけられたら、今後の章にもますます期待が高まるじゃないですか。
FGOを好きになって良かった。リアルタイムでプレイできて良かった。FGOに出会えた喜びをひしひしと感じています。
クリアしたあとにCM見たら、数々の場面がよみがえる。結構がっつりネタバレ要素アリ。
ゲッテルデメルングは誰かが誰かを想う気持ちが、形となって現れていた章だったのではないでしょうか。
愛や恋や嫉妬、さまざまな感情が入り乱れ、物語に絡まっていく。燃え上がる炎のように、皆を包んでいく。
オフェリアからキリシュタリアへ。スカサハから北欧に生きるすべての人々へ。ワルキューレからブリュンヒルデへ。
ブリュンヒルデからシグルドへ。また、シグルドからブリュンヒルデへ。 そして、ナポレオンからオフェリアへ。快男児は、とても素敵な贈り物を残してくれました。
公開時に話題を呼んだ”消えぬ炎の快男児”は、ゲッテルデメルングを象徴するに相応しいタイトルだと、クリアした今は思います。
一枚絵を用いた演出が続くクライマックスは、胸を熱くせざるを得ませんでした。スマホをタップする手が止まらない。
その勢いのまま、ラストまで一気に駆け抜けたのでした。今までのシナリオの中でも五指に入るくらい好きな章です。
ここからはさらに物語に切り込んで、ネタバレ込みで語っていきます。
言峰綺礼、半端ないって!
時速90kmで、RPG担いで全速力で追いかけてくる言峰綺礼の図、シュールすぎない?いや、ピンチなのは分かってるけれども。
せっかく捕らえたカドックくんに尋問、もといお話ができると思ったのに。
言峰に殺されたかのように見えたカドックが生きてたのはびっくり!だけど、もっとひどいことになるフラグにしか見えない。
カドックの大令呪の力を取り込んだ何者かと戦う未来があるやもしれぬ。
助けたいと願うのは自己満足?
ゲルダちゃん含め、集落の人々が大人になれない現実を、可哀想だとみなすカルデアの面々に、最初は感情移入できなかったんですよね。
たとえ選別されて巨人に踏み潰される未来が待っていようと、そこで生きる人々が幸せそうにしているのだから、口出しする必要はあるのか。
選択肢のある側の人間が、ない側の人間に対して、同情しているように感じてしまったのです。
助けたいと願うのは、恵まれた側の都合なのではないか。結局異聞帯は消滅するのだから、暮らす人々に同情しても仕方がないのではと。
プレイヤーの視点からすれば、それは正論かもしれない。ただ、目の前で彼らに向き合っている主人公とマシュは、異聞帯を生きる人々の、生き様に向き合っていくと決めたのだ。
それが異聞帯を消し去り、汎人類史を存続させる者の責任だと言わんばかりに。
たとえ異聞帯の世界が消えたとしても、主人公たちがその世界で生きた人々を覚えている。多くの犠牲なしに、汎人類史の存続はないのだと、改めて実感しました。
終盤で、しっくりきてなかった部分が補完されて、僕個人としては納得がいった形です。
あーだこーだ理屈をこねこねしましたが、ゲルダちゃんの可愛さはガチ。
守りたい、この笑顔。守りたかった、この笑顔。
北欧の異聞帯の王
「殺そうか、愛そうか」が口癖のスカサハ=スカディさん。
北欧に生きる人々への愛が大きすぎる。自らの魔力で北欧を覆う規格外のサーヴァント。さすがは異聞帯の王。
なぜ愛しているのにもかかわらず、選別を行うのかが分からなかったのですが、唯一の神とはいえ限界があったようで。世界を維持するための苦肉の策だったんですね。
彼女が維持してきた奇跡のような異聞帯を、僕らは踏み散らす。
人理を救うためには必要なこととはいえ、心苦しい気持ちがないと言ったら嘘になる。それでも、前に進んでいかなければならないのだ。
助太刀してくれたのは…?
夢と現実の間に落ちた主人公を助けてくれたのは、おなじみ巌窟王!
監獄塔をプレイしてない人からすると、急に出てきた謎のサーヴァントに見えるよね。1.5部でもちょくちょくお世話になりました。
エドモンの助太刀の末、出会ったのは、シトナイと名乗る可愛らしいサーヴァント。
なんだかイリヤに雰囲気が似てるなと感じていたら、彼女の体を依代にした擬似サーヴァント!しかも神霊の複合体ときた。
巨いなる巨人を"バーサーカー"と呼びするところからもイリヤみが深い。いつ実装されるのか楽しみですね。
シグルドに惚れた
シグルドがかっこよすぎる件について。どうしようもないピンチに現れる”当方”の心強さ。
こんなかっこいい当方が今まであったか?ベストオブ”当方”ですよ、シグルドは!
ところでブリュンヒルデ×シグルドめちゃくちゃ尊くないですか?もうこのカップリングだけでお腹いっぱいになっちゃう。
愛する人と再び出会えた喜びいっぱいのブリュンヒルデの笑顔。ひゃくまんてん!戦乙女がただの乙女な表情をしてるじゃないですか。
愛する人を優しく見守るシグルドの笑顔もひゃくまんてん!
その後もふしぶしでいちゃいちゃを見せ付けやがってよ〜〜〜いいぞ、もっとやれ!!!
異聞帯だからこそ、実現した組み合わせに、感謝の気持ちしかない。こういうIFならいつでも歓迎だよ。
“消えぬ炎の快男児"
人々の”もしも”の願いを託された男・ナポレオン!願いに応える快男児! とっておきを披露する場面、めちゃくちゃかっこ良かった…!
たった一人の助けを求める声に応えると決めた快男児、最高すぎるやん…!
可能性を視ないようにしてきたオフェリアに、可能性を見せるナポレオン。構成が美しすぎる…
「何だってできるさ」と語った彼の頼り甲斐のある背中を忘れない。
巨人との最終決戦
顕現した氷炎の巨人・スルトとの戦いは総力戦!敵の敵は味方理論で、異聞帯の女王とも共闘。
敵のスケール感といい、協力体制といい、7章でのティアマトとの決戦を思い出しました。
決戦のあとの回想で分かったのは、スルトとオフェリアは、失敗した者どうしという点に加えて、さらに共通点があること。
自分を見つけてくれた人に応えたいと願うのは、二人とも同じ。
オフェリアはキリシュタリアへ。スルトはオフェリアへ。 なんでオフェリアにこだわっていたのかが分かって、すっきりしました。
さようならオフェリア
大令呪の力を用いた代償はあまりにも大きく、 オフェリアは…やっと気持ちを通わせられたのに。
オフェリアはクリプターである前に、一人の恋する乙女だったのだ。気づいていなかったのは、彼女自身だけ。周りの人から見れば、一途な想いは一目瞭然。
ただ、キリシュタリアは彼女の気持ちにこれっぽっちも気づいてなさそうなのがつらい。
コヤンスカヤあたりに煽られて、そんな感情は無意味だと切り捨てるような気がしてならないのがな…
実際のところはなーんにも分からないので、次章で触れられるのを期待しましょう。
残った謎
"カルデアの者"
ロシアと同じく、北欧にも"カルデアの者"と名乗る人物が現れた模様。集落の結界を貼り直し、人々を守ってくれたようで。
ナポレオンに異聞帯の情報やブリュンヒルデについて教えたのも彼(彼女)かな。
いったい誰なんだカルデアの者…そしてなんでいつも「チッ」と舌打ちしてイライラしてるんだ…
舌打ちじゃなくて何かしら別のものの可能性もあり。
有望なのは第2部のOPで登場したフードの人物か。ロマニ説、ゲーティア説があるようだが、はたしてその正体が明かされるのは、いつの日になるのやら。
虚数空間で遭遇した未確認存在
北欧への移動中に遭遇した、虚数空間に潜む存在。マシュが「どこか、ほんのりとあたたかい」と語っていたのが気になる。
"カルデアの者"と名乗る人物がシャドウ・ボーダーと同じく虚数空間を潜って、異聞帯間を移動しているのかもしれない。
進みが良好だったことからも、もしかしてカルデアのメンバーを助けてくれていた…?
空想樹・ソンブレロとその種子
北欧の空想樹の名前がソンブレロであることが明かされました。調べてみると、スペイン語で帽子。こっちじゃなさそう…
もう1つはおとめ座にある銀河の名前。異星の神と銀河には何かしらのつながりがあるのか。
ロシアの空想樹・オロチも銀河の名前にあるらしく、今後もネーミングが銀河関連になると予想。
銀河間をつなげると何かしらの記号になったり?
ソンブレロは成長が早かったのか、謎の種子がぽんぽん飛び出してきて不気味。単独で行動できるし、襲ってくるしで、今後も脅威になることは間違いない。
素晴らしい物語で、かつ今後の謎もふんだんに盛り込まれていたゲッテルデメルング。彷徨海にたどり着いたカルデアの面々を待ち受けるのは一体!?
第3章『人智統合真国 SIN』が楽しみ。中国だとしたら「しん」はいくつかあり、どの時代なのでしょうね。
ひとまず第2章の余韻に浸りながら、今後の物語に思いを馳せることにします。ありがとう、ゲッテルデメルング。
関連書籍
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