映画『ペンギン・ハイウェイ』感想。ひと夏の冒険と、お姉さんと、おっぱい。
平成最後の夏、また一つ名作が生まれてしまった。『ペンギン・ハイウェイ』は、爽やかで夏にぴったりな映画となっております。
小学生のひと夏の冒険、研究。魅力的なお姉さん、そして、おっぱいが詰まっている。ある種、おねショタ作品ともいえるのかもしれない。
日々、大人に向けて、成長を続けるアオヤマくんの姿を見て、シャキッとせずにはいられない。
アオヤマ君の基準では、とうの昔に大人になったけれど、彼のように向上心を持てていないのが恥ずかしいところ。
少し不思議で、ノスタルジックな雰囲気も併せ持つペンギン・ハイウェイに夢中になってしまいました。
お姉さんの魅力たっぷり!
年上の魅力が詰まったお姉さん、最高か…と何度噛みしめたことか。
歯科助手のおっぱいの大きいお姉さん。男のロマンでしょ。おっぱいが大きいのは、母なる海という意味もあるのでは。
ミステリアスさと無邪気さが同居する、素敵な女性ですよね。リアルにいたら、さぞかしたくさんの男を虜にしたでしょう。
蒼井優さんの演技もお姉さん感に溢れていて、目からも耳からも、お姉さん成分を楽しめる作品でした。
おっぱい、おねショタ、お姉さん
「怒りそうになったら、おっぱいのことを考えるといいよ。そうすると心が大変平和になるんだ」 は、後世に残しておきたい名言だ。
小学4年生にして、この真理にたどり着くとは、アオヤマ君はただ者じゃない。
物語のいたるところでお姉さんのおっぱいがアップになったり、幾度となくおっぱいというセリフが出てきたり、おっぱいへのこだわりが半端ない。
お姉さんとお母さんのおっぱいを比較して考えるシーンがあったが、良い着眼点だと思う。何が違うのか。なぜお姉さんを見ると嬉しくなるのか。
「それは、恋だよ」と教えてあげたくなった。淡い初恋。
同じクラスのハマモトさんが自分のことを好きだとはまったく気づかないアオヤマ君。お姉さんにしか目がなく、一途ですね。
お姉さんの部屋にお邪魔するシーンは、アオヤマ君の気持ちになってドキドキしてしまった。好きな人の部屋に行くのは緊張するもの。
もしアオヤマ君が高校生くらいなら、一線を超えた可能性もなきにしもあらず。
しかし、そんな気配はみじんもなく、彼の真摯さを感じたシーンでした。
心が汚れていてすまない…
お姉さんの正体は?
物語の終盤、アオヤマ君はお姉さんが人間ではないと結論づけます。
ペンギンやジャバウォックを生み出せる能力、海から離れると体調が悪くなること、海と彼女の体調が連動していることを考えると、つながりが見えてくる。
ただ、お姉さんはアオヤマ君のいる世界では、海からエネルギーを得なければ活動できない生命体。けれど、海の中の世界では、普通の人間なのではと考えています。
アオヤマ君の世界を表とすると、海の中の世界は裏。
お姉さんは、穴を埋めるために選ばれた、裏の世界の住人なのではないかと。彼女が海辺の街で生まれ育った記憶は、偽物なんかじゃない。
表と裏の世界の均衡が崩れてしまうのを防ぐために、何かしらの抑止力が遣わした存在。それがお姉さん。
Fateでいう抑止の守護者的な。アオヤマ君とお姉さんの別れのシーンは、まるでマスターとサーヴァントの別れのよう。
彼らの別れが余計にウルっときたのは、好きな作品によく似ていると気づいたからかもしれない。
裏の世界に帰ったお姉さんは、表の世界の記憶をしっかり覚えているはず。
いつか成長したアオヤマ君が会いに行ったときに、笑顔で迎えてくれる…なんてベタな展開を妄想しました。
再会するまでにお互いが経験したこと、これからのことを、机を挟んで楽しそうに語らう姿が目に浮かぶ。
そのときには、アオヤマ君は苦いコーヒーも難なく飲み干せる、素敵な大人になっているでしょう。
アオヤマ君が、お姉さんと再会する未来を信じています。
(記事中の画像は、『ペンギン・ハイウェイ』 スペシャルトレーラーから引用しました。)
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