『五等分の花嫁』11巻の感想。明かされた四葉の想いに胸が締め付けられる…
『五等分の花嫁』 11巻は五月が表紙!
小指を立てて、秘密の約束をしているかのようにも思えて妄想が捗ります。
まだ風太郎を好きになっていない身で、暴走する姉妹たちのバランスを取ろうとする彼女。
水着回では思いがけず風太郎の手をギュッと握っちゃって照れる五月がめっちゃ可愛かったです。
11巻でどこが一番響いたかって、過去回からの90話「私ととある男子②」ですね。
四葉…四葉が幸せにならないなんておかしいよ…
五つ子の過去が明かされる
瓜二つならぬ瓜五つでそっくりな中野家の五つ子たち。
彼女たちがどんな風な幼少期を送り、どうして今の学校に転校するようになったのかがついに明かされる。
「全部一緒」な五つ子のなかで、一番初めに自我が芽生えたのは四葉。
彼女なりに母に認めてほしいとアプローチするも、褒めてもらえずこじらせた結果が中学・高校での振る舞いに繋がってしまったのかも。
頑張ってるのにその努力が報われないどころか成績が落ちているのを見るのが辛い…みんなのお手本になろうとしているのに…
幸か不幸か、四葉は勉強じゃなく運動に才能があり、その分野でぐいぐい伸びる訳ですが、それが仇となったか…
四葉だけが落第しようとも、一花、二乃、三玖、五月は彼女を見捨てない。
「誰かの失敗も五等分」の言葉が活きてくるんだなあ。
自分の気持ちを押し殺して、姉妹みんなの幸せのために四葉が行動する理由が分かりました。
自分の失敗のせいで4人を転校させる結果になってしまって、負い目を感じない訳ないもの…
四葉の秘めたる想い
1話の風太郎との出会いから、四葉の視点で振り返った90話は涙ちょちょぎれる。
最初から「風太郎君」に気づいていた四葉。
むかし京都で会ったことをすぐにでも言いたいだろうに、ぐっと言葉をこらえるのが切ない。
頑張って、結果も出してきた風太郎に対して、自分は落第した身。引け目を感じるのも無理はない。
それから姉妹たちが風太郎に惹かれていく一方で、自分の気持ちを抑える、かつ風太郎に自分を忘れようとまでさせる。
姉妹に救われたとはいえ、そこまでするか四葉…
「あの思い出も この想いも 消してしまおう」と頭では考えていても、心は納得してないのが表情から見てとれる件。
ことあるごとに乗ってきたブランコに乗り、漏れ出した想いに胸がギュッと締め付けられる。
「上杉さん」→「風太郎君」→「ずっと好きだったよ ずっと」の流れはもう反則じゃないですか…
このエピソード読んで、四葉を応援しない人いなくない…?
四葉が幸せにならないなんておかしいよ…
頼む、頼むからせめて風太郎は四葉があのときの女の子だと気づいてあげてくれ…!
可愛さ満点の水着回
五等分の花嫁、最初で最後の水着回!!!
連載から2年追いかけてきた読者にとってご褒美みたいなものですよ!!!
水着も小物も五つ子それぞれの個性が溢れてて眼福。春場ねぎ先生、本当にありがとうございます。
久々に風太郎に会って「ガンガンいこうぜ」な二乃・三玖の可愛さや、風太郎と五月を見つけたときの一花と四葉の目が地味に怖かったのも忘れられない。
なんといっても一番キュートだったのは五月でしょうか。
ボートに乗るときの風太郎の優しさにドキッとしたり、帰りがけに日焼けの理由に気づいたり。可愛すぎ!!!
ただし風太郎、女の子のお腹を「枕みたい」と表現するのはイケてない。
風太郎らしいっちゃらしいけど、せっかくドキドキした五月の気持ちが冷めちゃったじゃないか!
まだ5人のうち唯一風太郎に恋愛的な好意を持っていなさそうな彼女が、どうやって彼に惹かれていくのか。
はたまた好意を持つことなく終わるのか。とっても気になります!
押してダメなら引いてみろ
風太郎を好きになってから攻めの姿勢が続いていた二乃。うって変わって、出会った頃のようなツンツンな態度を見せる。
めっちゃ懐かしいですね。あの頃はまさかデレデレな二乃が見れるとは予想もしてなかった。
内心は嫌われたんじゃないかと不安になるのが乙女でいじらしい。
不安が解消されて、パーっと明るくなる二乃の笑顔がたまらなく好き。ハートを撃ち抜かれた読者も多いに違いない。
からかい上手の一花さん
修学旅行編ではかなり物語をかき乱してくれた一花。二学期に近づいたタイミングで「学校を辞める」と告げる。
そんな…修学旅行の負い目もあり、姉妹と離れる決断を…
表には出さずともその気持ちもあるんだろうなと感じつつ、女優業に本腰を入れるためですよね。
だがしかし、姉妹たちだって、風太郎だって、一緒に卒業したいに決まってる!
あーだこーだと策を練り、一花の引き止めに動く風太郎たち。
料理が壊滅的に下手くそだった三玖が風太郎にパンの作り方教えてるの、すごくない!?彼女の成長が垣間見えて嬉しいです。
説得に応じた一花のからかいにドキッとしたのは風太郎だけじゃないでしょう。
本当に読者の心をかき乱すのが上手いんだから。さすが女優。
高校最後のイベント・学園祭に向けて物語はどんどん加速していく…
「今年は終わらない」と担当編集の方がYoutubeで語っていたので、年内は続くものの、2020年には完結しているのではと思っています。
インタビューでも春場ねぎ先生が「70%くらいまでは来ている」と仰っていますね。
ずっと読んでいたい気持ちもありつつ、完結を見届けたい気持ちの両方があります。
五つ子のうち、誰と結ばれるのか。それまでにどのような物語が待っているのか。
単行本の表紙も花嫁姿の五つ子で1周し、12巻は誰が描かれるのか。ついに満を持して風太郎が登場か!?
これからの展開からも目が離せません!今いちばん続きが気になるラブコメです!