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【四月は君の嘘】第17話 感想「音楽は言葉を超えるのかもしれない」

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四月は君の嘘 第17話「トワイライト」感想。結末を知ってから書いているので、ネタバレ注意。柏木さんに核心を突かれて赤面する椿の可愛さ。

音楽は言葉を超えるのかもしれない

ピアノの練習中、心ここにあらずな公生は、紘子さんに促され帰路につく。いつもと違う公生のようすを見て、凪は彼を追いかける。

「ごくごくフツーに歩いてたら追いついちゃった」

息を切らしながら追いついた凪の健気さと可愛さよ。ふたりは公園のブランコに座り、しばしご歓談。凪とのたわいもない会話で、ようやく公生に笑顔が。

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「ありがとう」と告げる公生に凪は複雑なようす。公生を心配したのは、思い悩む武士に何も言葉をかけれなかった自分の代償行為だと。そんなことないと思うけどなあ。

「たくさんの人と音を共有できた時 たくさんの人に音が届いた時 心を重ねた時 音楽は言葉を超えるのかもしれない」


この公生の名言を「陳腐です」と凪はぶったぎったけれど。この言葉の意味を凪が知るのは少し先のお話。

ラヴェルなんて聴きたくない

凪と話した帰り道に聞こえてきたのは、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」。公生が「聴きたくない」と耳を塞いだのは、小説「いちご同盟」のヒロインとかをりを重ねてしまうから。「亡き王女のためのパヴァーヌ」は小説中で演奏されている曲。

16話の「あたしと心中しない?」に始まり、かをりがいちご同盟のセリフを引用して話すシーンがいくつかある。

公生はいちご同盟を読んでいるからこそ、彼女の意図に気づき、悩み、苦しんでいる。

無理かどうかは女の子が教えてくれるさ

かをりのお見舞いに行こうと誘う渡に、公生は頑なにその誘いを断る。ムッとした渡が肩を引き寄せると、力なくその場にへたれこんでしまう公生。

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「僕はどうしたらいい」と絶望する公生に渡がかけた言葉がかっこよすぎる。


「やっぱお前はかをりちゃんに会いにいくべきだと思うんだ」
「そりゃあ俺なんてよけりゃあさ 何だってするよ 好きな女の子のためなら泥水だってすするぞ ズズズーっとな」
「でもよ かをりちゃんは俺じゃダメなんだよ」
「わがまま言うのも 頼られたのも 彼女が何かしてほしいって言うのは決まってお前だよ 公生」

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いい奴すぎるでしょ……。他の女の子なら、渡が慰めてくれて、励ましてくれたら泣いて喜ぶのかもしれない。でも、かをりは公生じゃなきゃダメ。渡は公生とかをりのことを客観的によく見てる。

「僕には無理だ」と弱気な公生に「無理かどうかは女の子が教えてくれるさ」と渡が励ましたのは、第2話の音楽室での会話のリフレイン。イケメンすぎるでしょ〜〜〜!

Bパートで理由も聞かずに「お前のお願いならいいよ」と公生の頼みを引き受ける渡もかっけーんすよ。でも、くる学祭では海綿体みたく漂い、女子を漁るチャラさを見せたりもする。振り切り方がハンパない!

弓を持てないヴァイオリニストなんて意味ないもの

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かをりのお見舞いに赴いたものの、どう彼女に向き合えばいいのかわからない公生。

「忘れちゃえばいいんだよ リセットボタン押すみたいに」
「弓を持てないヴァイオリニストなんて意味ないもの」

「君は忘れるの?」「死んでも忘れない」と言っていたかをりが公生に「忘れろ」なんて残酷な話だ。涙ぐむかをりの姿を見ていられない。自分の命が長くないことを知って、彼女の世界はモノトーンになってしまっている。

涙ぐむかをりをよそに、見舞いの品のカヌレをほおばる公生。カヌレをめぐってかをりと口喧嘩!「君は無責任だ!」と病室を飛び出す公生。そのようすを見て、かをりはぷっと吹き出して笑い出す。


「あなたってほんとに変な人」いちご同盟のセリフをまたつぶやく。やっぱりかをりには公生じゃなきゃダメなんだよ。

チャラになる瞬間がある

くる学祭に出たいと請う公生の頼みをあっさりOKする凪。凪と公生の連弾猛特訓の日々が始まる。周囲から凪にかかる期待の声。醜い嫉妬の嵐。日々、精度を増す公生の演奏。


くる学祭4日前、プレッシャーがピークに達した凪は、紘子さんの隣で泣き出してしまう。トイレに籠って泣く凪を見つめる紘子さんの視線が優しくも、切ない。むかし公生を追い詰めてしまったときのことを思い出す紘子さん。

「私怖いんです」とつぶやく凪を励ます言葉の数々が心に刺さる。

「誰だって怖いよ 私だって 公生だって」
「たった数分間の舞台に 自分の全てが集約される 怖いし 理不尽だよね」
「その先にね チャラになる瞬間がある」
「悩んで わめいて 苦しんで もがき続けた数ヶ月 何もかも報われる瞬間があるの」

「私達はその瞬間に取り憑かれた どうしようもない生き物なのかもしれないね」

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油断した凪を捕まえる紘子さんと小春ちゃん

「舞台に立つのが怖いのは あんたが一生懸命練習したから 身も心もピアノに傾けたから だからさらけ出すのが怖いのよ」

「あんたのことを覚悟のない臆病者なんて言うやつがいたら私がぶっ殺してやるわ」
原作では「ハンパ野郎なんて言うやつがいたらぶっ殺してやるわ」なんですが、これは良改変。意味が伝わりやすくなってる。

紘子さんが凪に「ぶっ殺してやるわ」と言ったのは2回目。1回目の「公生に危害を加えたら…」の文脈のときは警戒心丸出しだったのが、今回は優しさに溢れている。ほろりと涙を流してしまいました。

感動したあとに「ない胸張りなさい」でちょっと吹き出してしまったんですけどね。凪はまだ中学生1年生だから仕方ないよね!

信じよう 音楽に傾けた時間を

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くる学祭当日、緊張でカッチカチの凪。彼女の手が震えているのを見て、初めて会った日のかをりを思い出す公生。凪の手を取り、彼女を励ます。自分も手が震えるくらい緊張してるのに。公生だって、誰だって舞台に立つのは怖いんだ。

「君の人生でありったけの君で真摯に弾けばいいんだよ」

かをりが公生にかけた励ましの言葉を、凪に伝えるのは胸アツ。かをりから公生へ、公生から凪へ。

「でも私たった13年しか生きてません」

「たった13年でも君や君を見てきた人達にとって かけがえのない13年だ」
「信じよう 音楽に傾けた時間を」

公生はまたいいことを言う。ふたりは、光差す舞台へ向かう。

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"トワイライト"

17話のタイトルTwilight(トワイライト)の意味は(日の出前・日没後の)薄明かり。もがきながらも、音楽に向き合い続けた時間が報われる瞬間を目の前にした、凪にとってのトワイライト。日が沈んでしまった、モノトーンになってしまったかをりの希望の光としてのトワイライト。

そんな2つの意味がかかっているんじゃないかと考えさせられた"トワイライト"というタイトルでした。

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