心が叫びたがってるんだ。(ここさけ) 感想「爽やかな気分になれる作品!」
ついに公開初日を迎えた「心が叫びたがってるんだ。」
感想を書いていくので、ネタバレ注意です!
観終わっての素直な感想
初日のいちばん早い回で鑑賞。爽やかな気分になれる作品でしたね。これぞ、王道、これぞ青春。こんな青春、過ごしたかったよ…。
「言葉」の持つ力、伝えることの大切さを思い起こさせてくれました。言葉は誰かを助けることも、傷つけることもできる。あけっぴらに自分の考えを伝えられる人がいる。人に気を使うあまり、本音を言えない人がいる。本音が何か見失ってしまうときだってあるかもしれない。だけど、ほんとうの気持ちを伝えることを諦めたくない、そう思います。
鑑賞中、心にグッとくるシーンは何度かあったものの、結局泣かず。良い作品であることは間違いないのですが、「あの花」と同じくらい感動できるか、泣けるかと言われると、そこまでじゃないと感じました。
あの花とコラボした宣伝が多かったせいか、どうしても比べてしまって…。「泣ける」と言われるとあまり泣けないという人もいるのでは。
ストーリーに関して思うこと
幼い頃に自分の言葉がきっかけで家族が崩壊してから、突然出てきた玉子の妖精に喋ることを封じられた成瀬順。脱力系、やる気のなさそうな男子、坂上拓実。チアリーダー部の部長で、優等生キャラの仁藤菜月。肘を壊してしまった野球部の元エース田崎大樹。この4人が「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されてから、物語はどんどん動き始める。
題目はミュージカル。脚本は、順の実体験を元にしたストーリー。最初はやる気のなかったクラスのみんなが、徐々に一致団結していく姿は、これぞ王道という感じ。
このままうまくいくかに思えた前日…。拓実と菜月の会話を偶然耳にしてしまう順。拓実の自分への思いは好きとかそんなんじゃなくて、応援したいって気持ちだって気付かされる。他の人の会話で、好きな人の気持ちを知ってしまう展開も、ある、よくある。
ふれあい交流会当日、順は現れない。不信感がつのるクラスメイトに「どうしても成瀬に舞台に立ってほしい。成瀬を探しに行かせてほしい」と告げる拓実イケメン。けれど、残酷だ。
色んな場所を探すも見当たらず、ふと思いついたのは全ての始まりの場所であるお城。という名のラブホ。順の家庭がお父さんが城(ラブホ)で浮気してたからだよね…。それを「お前のせいだ」と順に言う父親は最低。このクソオヤジ。そのひとことのせいで、順は喋れなくなったのに。
青春群像劇なのに、ところどころ生々しい描写があるのは、どうなんでしょう。
やっと順を見つける拓実。順がほんとうにしゃべりたいことを拓実にぶつけるシーンは、物語のクライマックス!思わせぶりとか、脇がくさいとか散々罵倒しておいて、最後に「好き」と順が伝えるシーンはね、もう心がいっぱいになった。
「ありがとう。けどごめん、他に好きな人がいるんだ」と拓実が答えるのは、分かってたけど切なすぎて…。良いシーンなんだけど、ぜんぶラブホの一室で行なわれた出来事っていうのがね、ちょっと引っかかる。
順が来るまでなんとか場をつないでいたミュージカルも佳境。ついに順の登場!ヒロイン代役を務めていた菜月と交代すると思いきや、彼女の心の声として登場したのは、良い意味で予想を裏切られた!W主演とはニクい演出だよ。
歌の歌詞もメロディも心に沁みる。ああ、本当に成功して良かった。大団円だよ!
・・・ミュージカルが終わり、大樹が「成瀬に告白してくる」って言ったのは、心底びっくりした。え?まじで?惚れるのも分からんことないけど、突然すぎじゃありませんか?想いを告げられた順ちゃんの反応は可愛かったけどね。
きっと拓実と菜月もなんだかんだでうまくやっていくんだろうな。順は大樹とくっつくかわからないけれど、おしゃべりで元気な女の子に戻っていくのかな。言葉にしなくても、反応が素直で可愛いところが順の魅力。きっとこれからは、伝えたいことをちゃんとことばにして生きていくんだろうな。
来週もここさけ、水瀬いのりさんと、内山昂輝さんの上映後舞台挨拶つきで観に行ってきます!楽しみ!
- 作者: 阿久井真,超平和バスターズ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/09/11
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