2人の英雄は誰のこと?『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE』感想
劇場版ヒロアカ、とにかく熱かった!
研究者が集まるI・アイランドを舞台に、ひと夏の冒険が繰り広げられる!
ヒロアカファンなら、絶対に観てほしい。デクとオールマイトの共闘が見れるのは映画だけ!
映画の先の話を知ってるだけに、デクとオールマイトが並んで戦う姿を見るだけで涙が…
熱くなりつつも、切なくなってしまった一幕でした。未来を託した者と、託された者の共闘に、滾らずにはいられない!
特典の冊子 vol.originでは、オールマイトの過去が描かれていて、そのまま劇場版につながるような作りになっていました。
いずれ本編で描かれる予定の話を先出ししたとのことで、そちらも楽しみですね。
I・アイランドでのひと夏の冒険
雄英生は日本でお留守番と思いきや、いろいろ理由をつけて、みんな大集合!男性陣・女性陣ともに、正装が美しい。ファンサービス最高か!
デクとメリッサが2人でいるのをデートだと勘違いしたお茶子、八百万、耳郎の反応が面白かったですね。特にお茶子。ただ結局、みんなメリッサと仲良くなれたようで何より。
また、戦闘シーンでは、爆豪と轟のコンビネーションの良さが随所で現れていました。
こと戦闘においては、クレバーな男なんですよね、かっちゃんは。口の悪さが玉に瑕。
デクとメリッサの対比
映画で初登場したメリッサは無個性で、オールマイトと出会う前のデクを思わせる。デクがオールマイトに憧れたように、彼女は父のデイヴに憧れているんですよね。
しかも、父のようになりたいと思ったきっかけにはオールマイトが関わっている。オールマイトに導かれた者どうしではあるが、違う道を歩む2人が出会うことに。
その2人が協力することで、ラスボスを倒す展開になるのって、めちゃくちゃ熱くないですか?
メリッサのサポートアイテムがなかったら、デクの身体はまたボロボロになっていただろうし、2人の出会いは必然だったのだ。
2人の英雄は誰のこと?
タイトルになっている2人の英雄とは、素直に読み取れば、共闘したデクとオールマイトのことでしょう。しかし、この言葉には、複数の人が含まれていると思うのです。
過去、現在、そして未来に分けて、2人の英雄の意味を読み解いていきます。
過去 デイヴとオールマイト
映画の冒頭で、ナイスコンビネーションを見せた若かりし頃のオールマイトとデイヴ。
アメリカの人々にとって、2人は間違いなく自分たちを救ってくれるヒーローだったに違いない。
時は流れ、オールマイトは日本で平和の象徴として、デイヴはアメリカで個性研究の第一人者として名を馳せることになります。
また、週刊少年ジャンプ2018年35号で掲載された短編「きっと誰もが誰かのヒーロー」では、オールマイトがデイヴは自分のヒーローだと語っています。
決して、ヴィランを倒すヒーローだけがヒーローと呼ばれる訳じゃない。
オールマイトのコスチュームを開発したデイヴのように、ヒーローをサポートする人だって、ヒーローたり得るのだと教えてくれました。
メリッサの原点が描かれたエピソードなので、普段ジャンプを買わない人もぜひ読んでほしい。
現在 デクとオールマイト
vsウォルフラム戦で、デクとオールマイトが共闘!Wワンフォーオールの威力、半端ないって!
激闘のなか、かつてのオールマイトとデクが重なった演出には胸が熱くなった。
物語中盤で、きっと同じ構図でオールマイトがデイヴを助ける流れになるのだと予想していたので、良い意味で裏切らました。
I・アイランドを救った2人のヒーローの活躍が見れて本望です。
未来 デクとメリッサ
オールマイトは力を失いつつあり、デイヴは彼のためとはいえ、悪事に手を染めてしまった。かつての英雄は、もういない。
しかし、未来への希望は目の前にある。次世代のヒーローとして、デクとメリッサが活躍する姿が目に浮かぶようだ。
平和の象徴の後継者として、ヒーローを目指すデク。父のような科学者を目指すメリッサ。
そう遠くない将来、きっと2人に憧れて、ヒーローに憧れる子供たちも増えるのだろうなと。
2人の未来の英雄の道が、再び交わる日はいつになるのやら。本編にメリッサ登場してほしいなあ。
デクのコスチューム関連で、発目ちゃんと熱い議論を交わしてくれそうな気がする。
Plus Ultra!!
映画ヒロアカは、期末試験と、林間合宿の間の空白を素晴らしい物語で埋めてくれました。
オールマイトの過去が明かされたうえに、デクとの共闘まで。雄英生の活躍もたくさん見れて、めちゃくちゃ面白かったです。
思わずこう叫ばずにはいられない。Plus Ultra!!
(記事中の画像は『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~』本予告から引用しました。)
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