とあるカワウソのつぶやき。

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【四月は君の嘘】第2話 感想 「この演奏を、届けたいのは・・・」

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四月は君の嘘 第2話感想。かをりの演奏回!結末を知ったうえでの感想になるので、ネタバレ注意です!

だから一生懸命黙ってた

かをりの演奏を聞くことを黙って、誘った椿を責める公生。
「知ってたら公生来なかったでしょ。だから一生懸命黙ってた」と答える椿の笑顔が切ない。公生のそばで、ずっと一緒にいたからこそ、もう一度ピアノに向き合ってほしいと思っての行動で。かをりの演奏に打ち抜かれた公生の物語が始まったのは会場に連れてきた椿のおかげでもあるんだよなあ。

私の音楽…届くかな…

演奏前、かをりは「私の音楽…届くかな…」とつぶやく。初見のときは、お客さんに自分の演奏が届くかどうかで緊張しているのかと思ってた。けど、本当に届けたかったのはひとりだけ。公生だけ。

楽譜の指示を無視して、彼女らしくヴァイオリンを弾くかをり。ヒューマンメトロノームと呼ばれた正確無比な演奏とは正反対。「ありのままの君でいいんだよ」ってメッセージが隠れている気がして。

ひとりのためだけに演奏された音楽が結果的に会場中の人の心を動かし、スタンディングオベーション!コンクール的な評価はされないけど、間違いなく会場をいちばん盛り上げたのはかをりの演奏に違いない。

かをりの演奏曲<クロイツェル>の選択理由

かをりが演奏したのは、ヴァイオリンソナタ第9番<クロイツェル>。どうしてこの曲を選択したのか。5月に行なわれたスタッフトークイベントで、講談社の江田さんが語っていたのを覚えている。

彼いわく、この曲以前のヴァイオリン曲は、ピアノが主でヴァイオリンは補助的なことを多かった。けれどベートーヴェンがこの曲で、ピアノとヴァイオリンを対等な立場に押し上げた。

公生の演奏に心を打ち抜かれ「公生くんにピアノを弾いてほしいの!」とヴァイオリンに転向したかをり。そんなかをりが公生と対等な立場に立ったことを表すために、この曲を選んだというのを聞いて、正直震えた。このバックグラウンドを知ってから、結末を知ってから第2話を見返すと、また感慨深いものがある。

ど〜んなもんだい!

演奏のあと、感動した子どもたちに花束をもらうかをり。コンクールの結果にこだわらないところも公生と対比されているんだなあって。かをりにとっては「今このとき」と公生がどう感じたかが大事だっていうのもあると思うけれど。

「君はどうだった?」と公生に尋ねるときかをりの手は震えている。この演奏は、公生のためのもの。彼がどう感じたのか、それがかをりにとって大事で。公生の回答を聞いて、真剣な表情からの「ど〜んなもんだい!」かをりの可愛さが爆発してる。

イケメン渡!

音楽室で語らう公生と渡。渡は「好きな子のこと考えてたろ」とぼーっとする公生をからかう。

「心魅かれる子に好きな人がいるのは当然。恋をしてるからその子は輝くんだもん」
「だから人は 理不尽に恋に落ちるんだ」
「僕には無理だ」と言う公生に「無理かどうかは女の子が教えてくれるさ」と答える渡のイケメンさ!渡はとても良いことを言う。

と思ってたらケイコちゃんって女の子を泣かせてたり、なんだかなあって感じだよ、ほんとに。

君を代役に任命します

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帰り道でかをりの演奏を何度も何度も思い出す公生。桜並木の下、誰かを待つかをりと出会う。このとき待ってたのは渡じゃなくて、本当は公生なんだよなあ。

渡が他の女の子と帰ることを知っている公生が、「渡はまだ部活だよ」とかをりを気遣うの良い。公生視点では後ろ向いて見えないけど、渡のことを気にする(ふりをしている)かをりはどんな表情をしているんだろう。にやにやといたずらっ子みたいな表情をしているんじゃないのかなって想像。


「こういう感情をなんて言ったかな… こういう気持ちをなんて言ったかな…」それは恋です。憧れじゃありません。これから公生は長い時間をかけて、自分の気持ちに気付いていく。

「君を代役に任命します」と告げるかをりの台詞で第2話は終了。代役じゃなくて、本命なんだけどね、本当は!それに公生が気付くのは…。

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