『コードギアス 復活のルルーシュ』感想。ゼロ・レクイエム後の世界に起こった異変とは?今後のシリーズ展開にも期待!
『コードギアス』完全新作・復活のルルーシュがついに公開!
初日の朝イチで鑑賞しましたが、全回完売でコードギアスの人気の高さを改めて感じる次第。
TVシリーズから、劇場版三部作、そして今回の復活のルルーシュへ。綺麗に終わった物語をどうアレンジしてくれるのかに注目していました。
囚われたナナリーを救うために、ルルーシュがスザクやカレン、C.Cとともに、ジルクスタン王国に立ち向かう。
シンプルなストーリーながら、ルルーシュと、おなじみのキャラたちの活躍を見れて大満足です!
ルルーシュ、復活!
登場した当初は、虚ろな表情でかつての威厳はどこへやら。まるで赤子のよう。でも、そのかっこ悪すぎるルルーシュがいたからこそ、復活のシーンが際立つ。
C.C.のピンチを颯爽と救ってみせる。きっちりギアスも使えるようで、完全復活!
タイトルからして復活するのは分かっていたので、どんな風に蘇るのかを楽しみにしていました。
本編を観ただけだと、ルルーシュが復活できた理由がちょっと分かりづらかったのですが、パンフレットを読むと納得。
Cの世界関連で引っかかりを覚える人は、ぜひ読んでみると良いかも。
ルルーシュが作った平和
一番グッときたのは、ルルーシュが扇とヴィレッタの結婚式を見るシーン。おなじみのメンバーがおめでたい席で、2人を祝う。
ルルーシュがいなかったら見れなかった風景。TVシリーズでは、彼自身が見られなかった風景。
「そうか」となんでもないように答えていたが、内心はどうだったのやら。たくさんのキャラたちが幸せそうにどんちゃん騒ぎしてるのを見れたのが嬉しかったですね。
平和になった世界だからこそ、武力を売りにしてきたジルクスタン王国に陰りが見え始めているというつくりも上手いと唸らされました。
平和ゆえに資源に乏しく、軍事力のみで食いつないでいる国の需要がなくなるとは皮肉なことだ…
シャムナ・シャリオ姉弟とルルーシュ・ナナリー兄妹
今回の敵は、まるでルルーシュとナナリーの性別を入れ替えたかのよう。
姉のシャムナはギアスを持ち、弟のためにも自分の望む世界を作ろうとしている。
弟のシャリオは足が不自由だが、姉のために最強の戦士になろうとし、KMFに乗ればスザクと渡り合うほどの実力を持つ。
お互いに想いあっているものの、どこか真に通じ合っていない印象がある。そのちぐはぐさ含めて、ルルーシュとナナリーと対になっているのだろうなと感じました。
率直な感想
「ルルーシュが仲間と協力してナナリーを救う」というストーリーのなかで、コードギアスらしさあふれるファンムービーになっていました。
圧倒的に数的不利のなか、相手のギアスの能力もあり、苦境に立たされるルルーシュ。困難な状況でも頭をひねり、戦術を駆使して相手を追い詰めていくのは流石。
コードギアスに思い入れのある人なら、再びルルーシュの、スザクの、カレンの、たくさんのキャラたちを見れるだけでも嬉しいはず。
個人的にはアッサリ終わったなというのが率直な感想でした。ルルーシュが復活したからといって、大きく世界が変わる訳ではない。
それぞれのキャラたちに、それぞれの人生がある。ルルーシュ自身も、彼が作った世界でC.C.と生き続けていくのでしょう。
今後の展開は?
パンフレットを読むと『コードギアス』をシリーズ展開できるものにするというのが谷口監督へのオーダーだったそうで。
復活のルルーシュの終わり方からしても、ルルーシュの人知れない活躍を描くも良し、ルルーシュが作った平和な世界でのスピンオフでも良し。
どんな形であれ『コードギアス』の名を冠した作品は生まれていくのではないかと思います。
一度は完結した物語が再編成されて、次の展開に繋がっていく。広がりを見せるコードギアスの世界に、これからも期待しています!
(記事中の画像は『コードギアス 復活のルルーシュ』劇場予告編 第2弾から引用しました。)
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